♡腕に♡

やってる仕事のせいか、ぼんやり世間を眺めながら、目につくものを探してることがある。

よく見ちゃうのは、靴の減り具合やどんなカバンを持ってるかといったこと。
じーっと見たりはしないけど、そこからどんな人だろうと想像することもある。
もしかすると仕事がどうの以前から、シャーロック・ホームズを初めて読んだ小学生の頃からだったかもしれない。

電車で向かいの席に座っている人がどんな人かなんて、都会に住むとあまり気にしないものですが、見えている部分にタトゥーが入ってたら、アナタでもちょっとは見てしまいませんか。

ちょうど向かいに座っていた人の腕に、化学構造式が描かれていたら。
六角形と線と文字で描かれるあれ、宗教的なことやファッションの一環などとは別なものを強く感じる柄。
その化学構造式が何を表すか分からないから、さっぱり想像できやしませんが、記憶には残る柄ではある。

高校生の頃、やたらとベンゼンが好きなヤツがいたのを思い出した。

タトゥーにするほど、それを愛しているに違いないとしときましょう。

マンガキャラとかなら、意味に気づくと・・・なのかな。