Zezecoの新譜を大阪のFlake Recordsで買ってきました
Zezecoを知ったのはdownyとDhalと同じ時期。確か、felicityからコンピレーションアルバムが出ていたのを聴いて。自分がその作品を手にした頃にはdownyは活動休止していて、Zezecoという名前を見て、ソロプロジェクトが進行しているんだと思っていたので、その頃からずっと待っていた待望の作品。
あまり関係ない話ですが、downyの活動休止期間中はちょうど沖縄で暮らしいてました。沖縄を離れてだいぶ経ちますが、なんと無く地理感覚は残っているので、このoceanside liveの窓から見える海の景色を見たとき、そこがどこなのかわかるのに時間はかかりませんでした。そういえば、沖縄を去るくらいの頃に、屋我地島のイベントでzezecoが出演していたような気がします。行きたかったけど、タイミングが全く合わず。その頃からもだいぶ時間が経ちますが、あの後、fresh!のレコ発でゲストで歌いに来ていたり、翌年にはdownyが活動再開したり、いろんなものが動き出したような気がします。あくまで記憶の話なので、時系列などは間違っているかもしれませんが。
この配信では、アルバムに収録されないカバー曲などの演奏がメインで、LIVE後に、リリースが発表されていた新曲が流れていたんですが、その30分あまり。そのわずかな時間で、20年とはいかずとも、18年?19年それくらいの時を経て待ち望んでいた音は、深く強い衝撃となって全身を突き抜けたのでした。この動画ではカットされていますが、Trickyのカバーは強烈でしたし、そのあと流れたアルバムからの一曲、coffee stoneは深遠かつ研ぎ澄まされた…あの音で、自分の心はまたひとつ、何かからか、救われたような気がします。
zezecoのアルバムはただただ、最高にかっこいいの一言です。それ以上の言葉は必要ないと。特典の三曲入りCDRも期待通り。先行して聴いていたcoffee stoneや燦もアルバムの流れの中で聴くとまた印象が変わります。
サブスクがすっかり充実しているのもありますが、最近はCDを買わなくなってしまいました。それでも大切なアーティストの作品は手に取る形のものを選ぶようにしつつ(サブスクも合わせて利用したり)、実は買うお店も選ぶようにしています。大手のCD屋に行くことも減りましたが、大型量販店よりも、もっと個人が経営するようなコアなお店で、作品を買う事を大事にしたいと、いつからか思うようになりました。
サブスクでは、シャッフルやプレイリストなどいろんな機能が充実していますが、サブスクでもアルバム単位で聴くのは全く変わらないですね…。作品をアルバムごとに聴くことをずっと大事にしているので、若干の抵抗はあります。知らない音に出会える可能性が広がって、とても素晴らしいとは思っていますが、スキップや一曲単位でシャッフルして聴くことに主流を置こうと宣伝しているサブスクもあるので、だいぶ抵抗感があります。
大きなものへの抵抗。良い例えが思い浮かびませんが、コーヒーをどこで買うか、何を買うか、その意識が味で評価されるスペシャルティコーヒー の関心へ繋がったように。そのお店が大事にしているものなどを垣間見ながら、何を買うべきかを考えて。食べ物も、原材料は何が使われているのか、野菜はどこで作られ、農薬は使われていないのかなど。全てをこだわり抜くことには、自身の生活水準の都合上、できていないことの方が多いのですが、考えて選ぶようにしています。それと同じような感覚なのかもしれません。
CD屋に行かなくなった分、LIVEに行った時に、そのアーティストの演奏がよかったら、CDを買って行ったり、会場でしか売っていない手売りのものや、大手を流通しない作品を手に取ることの方が多くなったのかもしれません。ポイントカードでポイントがたまれば、お得なのは十分にわかっていますし、よくやっていたのですが。自分が本質的に大事にしたいものを考えると、本当に評価されてほしいアーティストに少しでも直接利益が行って、活動の力になれたらと、考えてしまったり。決して大きな店舗で買うことが違うというわけはないとは思いますが
先日、関西に行った際は、ちょうどZezecoの新譜のリリースから数週間以内であったので、特典目当てもあり、久しぶりにFlake Recordsへ足を運びました。確かdownyの6枚目はここで、一昨年リリースされた7枚目も確か通販で買いました。数年前に、たまたま行った展示で某大型レコードショップで働く方と話すような機会があって、その時も、今はCDが売れないから特典をいかに充実させるかが大事になってきているという事を教えてもらいました。が、そういう事を意識していなくてもdownyの時もそうでしたが、ここのお店の特典は魅力的でした。
時代の流れというのか、物事の展開のスピードが年々上がっているような気がします。CDの売り上げは今はサブスクの再生回数やSNSなどのイイねが重視されているのかもしれません。まったく情勢を追いかけていませんが、大型レンタルショップのとある店舗がCDレンタルを終了していました(全国的にその流れなのかな)。
この2年間で在宅ワークやお家時間が増えて楽器を始めた人が多いという話も聞きますが、レコードやCDも改めて、スマホから流すのではなくて、機材にセットして再生するという傾向にはならないのかな。レコードなら、そもそもそういう流れはあったと思いますが。
レコードストアデイでthe HIATUSのkeeper of the flameのレコードもここに買いにきたし、とは言っても常連ではないし、顔を知られている訳でもないただの一人のお客さんですが、新しい発見はいつもラジオやCD屋で流れる音楽。以前、下北沢で揺らぎや羊文学を見に行った時も転換でDJを担当していたのはflake recordsの店主さんでした。どれも選曲が素晴らしかったのですが、当時はまだスマホを持っていない人だったので(?!)流れている曲を検索できるアプリもあるわけがなく、卓の前に何をかけているのかレコードのジャケットを置いてくれてはいたものの、全てを覚えて帰ることができず、とても勿体無い事をした記憶があります。
また関西にいく機会が何年か先になってしまうかもしれませんが、もしかして、downyがまた次の作品をリリースしてくれたら、その時はまたflakeで扱ってくれていたら、東京からでも通販などを利用して、そこで買うかもしれません。街中でレコードショップを見つけたら、色々見てみたい気持ちはあります。そこでどういう音楽が鳴っているのか、もしかしたら、まだあったことのない音に会えるかもしれないので。
いつも思うんですけど、downyがいつもなんで、
teaserが衝撃的にかっこ良すぎますね。で、アルバムもすごいので、心をつかんで離さないバンドです。
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