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51.食に対するこだわり

モラオは食事に対してかなりうるさかった

常に何を食べるか自分に問いかけ
その時に本当に食べたいものを導き出し食べる
ということにこだわっているように見受けられた

例えば出かけた先でお昼に何を食べようかということになる
よくあったシチュエーションでいうと
モラオは用もないのに買い物に行きたがるので
(モラ父がそうだった)
ショッピングモールへ出向き
フードコートで昼食をとるという感じになる
すると
フードコート中の全ての店を全部見て周って
う~~~~ん何が食べたいかな?と悩みやっと決めるという感じ
初めて行くモールではそれも仕方ないのかもしれないが
もう何度も行ってお店のラインナップを把握していても
毎回これは必ず

昼も11時半になると混み始めるので
早く席を決めて早く並び始めたいところなのだけど
モラオは特にそういうことは気にならないようで
ゆっくりゆっくり何を食べるか決めるのでした

それも大人だけならば特に支障はなかった

困ったのは息子が生まれてから

離乳食の頃はまだよかった
先に席を取り
ワタシが息子に離乳食をあげている時間に
モラオが自分の食事をのんびりと決めのんびり買ってくる
問題はなかった
息子が食べ終わってから自分の分を買いにいく
息子が飽きてしまうので自分の選択するメニューは
すぐに出来上がりささっと食べられるものに限られた
何が食べたいかよりも早く食べ終えられるかが重要だった
しかしモラオは息子がいくら成長しても
自分は自分
父親ではなかった

ある時
モラオが食事をする場所を迷い
フードコートで食べるのかそれ以外の店で食べるのか
決断が遅かった時があった
やっとフードコートにすると決めた時には
もうすでに混雑が始まっていた
とりあえずフードコート内のお子様うどんセットにしようかな
と決める

席はなかなか取れないし
お店にも行列ができ始める

息子はおなかがすきすぎてぐずぐずと騒ぎ初めて
やっとうどんを手にしたときには
もう泣きすぎて食べるどころではなくなってしまっていた

わんわん泣いた息子を抱え宥めた
周りの人の視線を感じワタシも泣きたかった
そんな状態でも
モラオは自分の食べたいものをゆっくりと食べていた
ワタシは息子が食べなかった冷えてのびたうどんを食べた

ショッピングモールについてすぐに
どこで食べるか決めてという話はしていたのだけど
モラオが何を食べたいのか決められなかったために
こんな状態になってしまった

息子には申し訳ないことをした


最初からフードコートと決まっていれば
何かしらすぐつまめるものを持っていったりもできるのだけど
モラオは何しろ
その時その時間にならないと決められないという状態で
せかせば機嫌が悪くなる

そのため
ワタシは何も言わずに従うしかできていなかった

これ以後の対策として
フードコートで食べてもほかの店だったとしても
対応できるように
食べても食べなくてもいい感じのちょっとつまめるものを
常に持ち歩くようになった


息子はおなかがすいた時と眠い時のぐずぐずが酷かったので
段々と息子を連れて出かけるのも憂鬱になっていった

というかそもそも
モラオと出かけるのが憂鬱だった

当然息子に合わせた行動をしたいというのがワタシの願いだったが
モラオと一緒だと
モラオのご機嫌も伺わないといけない

長男は夜泣きが酷く
2歳になるまで2~3時間起きに泣いて起こされる
という状態だった

平日はいつも眠くてよろよろだった笑

週末は本当はゆっくり家にいたい
モラオに息子の相手をしてもらっている間に
平日にできていないことをしたり
ゆっくり昼寝もしたかった

買い物ならばひとりで行きたい
スーパーでいいからひとりで行きたい

ところがモラオは公園でも買い物でも
家族で出かけることに固執していた
もちろん当時ワタシの気持ちは伝えたけど
聞いてもらえることはなかった


家族で出かけることこそがみんなの幸せ


という大きな勘違いを信じて疑っていなかった







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