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34.結婚後16~18年くらいの話

息子たちが中高生になると
それぞれ部活や塾、外に遊びに出かけたりするようになり
週末はほぼモラオと二人でした

その頃になるとモラオはもう息子たちの前では怒鳴らなくなりました
自分が悪いということ理屈が通っていないということ
心の底ではわかっていたのではないかと思います
そこで息子たちがいない時に怒鳴られるようになりました

週末がくるのが怖く金曜日は憂鬱でした
息子たちがふたりともいないとなると絶望しかありませんでした

このあたりから段々と自分の表情がなくなっていったことに
気が付いてはいました
が自分ではどうすることもできませんでした

相手はモラオ
何を言っても話し合いにはなりません


例えばキャッチボールをしたとします
お互いに相手の方にボールを投げると思います普通の人間ならば
でもモラオは普通ではありませんでしたから
あっちこっち見当違いな方にボールを投げ
どうだボクちゃんすごいボールを投げれるんだぞ!
自慢しすごいだろうすごいだろうと満足げにしているだけ
ヒーヒーいいながらボールを追いかけるワタシのことなど
まるで目に入っていませんでした

話し合いといえばお互いに歩み寄る
どうしたらお互い納得できるか落としどころを一緒に探る
そういうものだとワタシは認識していましたが
モラオは一歩も歩み寄りなどはせず
歩み寄るふりだけしてそっぽを向いている
こっちすら向いていない
そんな状態でした

話し合えたと勘違いしていて
やっとこれで少しわかりあえたと思っていたのは
大きな間違いでした


モラオから何か話や相談を持ち掛けられても
それはモラオの中で答えが出ているものでした
その答えの通りにワタシが返事をしなければ
癇癪を起こし無視をする

ある時
疲れ切ったワタシは
もう好きなようにすればいいよと
力なく言いました
心の声はどうせ何を言っても答えは決まってるんでしょ

するとモラオは
丸投げするな!
癇癪を起しました


ワタシは相談に乗ったふり考えたふりをして
さも嬉しそうにモラオの希望する答えを言わなければならないのか
そう考えたら絶望しかありませんでした


そのあとには

モウツカレタ

と限界で泣き出したことがありました

するとそれを見たモラオの言葉は


俺様はオマエの疲れさせてるんだな!!💢

また怒鳴られました


疲れたと
言うことさえ許されないんだなと
もう思考はストップし
ますます無表情になっていきました


息子たちには心配はかけたくないと努めて明るく振舞い
土日はぼーっとしている状態でした

息子たちはモラオのことは
なんか勝手で変だし嫌いだけど
どこの父親もそんなものかもしれない
程度だったと思います
普通の父親というものを知らないので当然です


2017年は日記をつけていましたので記録が残っていました
2017年4月13日
心掛けていること
・余計なことは言わない
・話しかけない
・目を見ない
・用事やお願いをしない
・はいと返事をしてにっこり笑う


20年こうして自分で自分を踏みにじってきた結果
段々とモラオを前にして気持ちが悪い
モラオが帰ってくる時間が迫ると動機がする
このあたりから本格的にモラオが怖いと
そう思うようになってきました


ただ言葉で伝えるのは難しく
きっと言っても誰も分かってくれないということは
わかっていましたから
誰にも相談できずずっと苦しい気持ちを抱えたまま生活していました

今でこそ見かける
サイモラとかフキハラとか
そんな言葉もまだなかったのではないでしょうか
また
無視をして空気を使うDVだということも
この時はまだわかっておりませんでした
だからこんな状態になっても
離婚するという選択肢は頭の中になく
思考も停止した状態でした

この年の日記には
ただただ
苦しい
辛い
怖い

とそれだけが連呼してあり
見るに堪えないものでした




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