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評価制度の曖昧さが引き起こす長時間労働 しゅこうの教育 7

  教員のなり手不足が問題になってるが、現場は崩壊状態になっている。完全に人手が足りなく、一人一人の負担が増している。

 この原因を作っている一つに教員評価制度がある。企業の評価制度を元にして作られたが、制度に沿って評価をしている管理職に会ったことがない。どこかにはいるのだろうが、私は知らない。
 導入時には評価の仕方を教える立場だったが、多くの管理職は評価したことがなく、曖昧な判断でやっていたり時間がかかるために省略したりしていた。企業でも、適当な評価をする会社や部署や支店があり、同じような状態になっている。

 私は時間内に仕事が終わるように、システムや文書や人事を考え、改善してきた。時間の短縮ができるように取り組んできた。その為に時間をかけていたが、それでも後の世代が楽になればと思いやっていた。

 いかに時間内に仕事が終わるかが能力の差になるのが、社会的に当たり前だと思っていた。
 しかし、教育の現場では、時間がかかってもしっかりやっている教員を評価していた。子育てや介護などのある教員は評価が下がるようになっていた。時間内に効率良く仕事ができるかが問題ではなかった。
 これでは、長時間労働を奨励しているようなものだと気づく教員や管理職はいなかった。
 
  ドイツのような時間外労働を禁止する法律や制度がなくては、いつになっても変わらないだろう。

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