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次期学習指導要領の改訂 しゅこうの学ぶ教員 (for teacher) 8

 朝日新聞の9月22日の朝刊に、中教審会長のコメントがあった。
①指導要領は、小中高で何をできるようにするか、目標、内容を国が大まかに示す。どういうやり方で授業するかは各教育委員会や学校に任せる。
②内容はカリキュラム・オーバーロードは子どもにとってか教員にとってか
③どのような学びが子どもにとって重要なのかをまず考える。
など、いろいろ述べていた。
 
 個人的には、指導要領が改訂ごとに曖昧な説明から具体的になって分かりやすくなったと最初は感じていた。しかし、解説が細かくなり、教科書に沿っていないと教える項目が抜けることが多くなった。教科書主体のような授業が増えた気がする。

 指導要領は、本当にこのような内容を指導できるのかと疑問を持っている。あまりにも凄すぎて、内容を理解してる子どもはどのくらいいるのだろうか。私には、小中高の免許を持ってるが、教える以上に自分が生徒であった時に理解できていない。
 今の考え方から変えないと学び続ける方法を見つけることは難しいと感じる。「しゅこうの家庭の教育」で触れたが、受けた教育は自然に身についているので、考え方を変えるのは難しい。今の教育をよくしようとしても、自分の経験値から抜け出す考えは中々生まれない。
 
 まず考えて欲しいのは、これから生活に必要な知識をどのように身につけ、社会生活に対応できる力を身につけることだと思う。さらに、豊かな生活を送れるようになる教育が必要だと思っている。
 学校を卒業しても、豊かな生活を送れるようになれるのだろうか。例えば、就職することで、今までの生活や考えが変わってしまうことに違和感を感じないのだろうか。学校を卒業しても、生活の知恵は身につかない気がする。
 学校を卒業した後、社会の決まりを学びながら成長する国になって欲しい。

 今回の記事から、改訂で大きな変化がない気がする。それによって教員に魅力を感じる人が増える気がもない。

 楽しい授業を目指すにも決まりが多すぎる。文科省は方針を出しているだけで、具体的な方法は任せている。問題が起きれば、方針を出しているだけで、指導は柔軟でいいと言って逃げてきた。文科省のニュース等の会見でも、現場が苦しんでいた決まりも、柔軟に対応できる等と言って逃げてきた経緯がある。
 
 学び続ける方法を身につける教育をしようとする考え方は賛成したいが、社会情勢に合っていないことが多い。私としては、教育特区を増やし自由な教育を考え実行できる学校を増やして欲しい。そして、自治体が応援ではなく阻止しようとする場合、国が自由な教育をすすめる権利を認めて守って欲しい。一部の意欲的な教員や学校の取り組みも、各教育委員会によって阻止されることが多い。
 
 「学ぶことが楽しい」学校が増えて欲しい。そして、大人になっても学べる学校が地域ごとにできるといいとも思う。

 
 
 



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