見出し画像

悔しかった話②

悔しかった話。「悔しかった話」ってタイトルのnoteは昔上げたからタイトルは仮に②としてる。①は小学校の時の話で、校長の間違い指摘したらスカされて俺が間違ってるみたいになった話やったけど、今回は割と最近の話。しかも、大人の闇!みたいな感じじゃなくて単に俺が自分の実力不足を感じたってだけの話。でも悔しかったし気付いたら2週間くらい経ってて、多分友達とかも覚えてないから「先週さ〜……」で話し出しても「何こいつめっちゃしょうもないこと根に持つやん」って思われそうやからここで昇華させていただきます。

俺は高校の物理の先生と仲がいい。仲がいいと感じてるのは俺だけで、向こうは一方的に俺のこと嫌ってる可能性は全然あるけど、俺はその先生のこと全然好きやから、一旦仲良いってことにしとく。

その先生は、結構計算ミスとか漢字とか授業で小さい失敗するタイプの先生で、よく生徒にイジられてて、俺もよくイジる。

「先生おっちょこちょいですね」
「おっちょこちょいて何や!失礼やろ!」

みたいな、所謂「よくない絡み」ではあるんやけど、その先生もクラスの子も結構笑ってくれて和んでるから俺は良しとしてる。しかもその先生がめっちゃいい【にん】をしてるから、クラスのみんなに愛されてて、俺はクラスメイトに嫌われてる(これは面白くないとかじゃなくてシンプルに女の子にセクハラするのとデブやから)けど、それ込みでも足当てたらすぐゴール入るみたいな失敗とかボケしかしやんから、俺のイジリが面白くなくてもその先生のおかげで結構ウケてて、ありがたい思いをしてる。ちなみに俺がめっちゃ内職してるから、その先生と良好な関係が築けているかと言えばもちろんそうではない。

ある日、球技大会があった。

サッカーやってんけど、その先生が担任を務めてるクラスは決勝まで駒を進めてて、俺のチームは準決勝でそのチームに負けた。結構チーム数多い中、俺がキーパーやのに準々決まで進めたんは奇跡でしかないけど、そんなことはともかく、どうせなら一回戦ったチームに優勝してほしいと思って、そのチームのことめっちゃ応援してた。その先生は普段白衣やねんけど、その日は暑空の下スーツ着てて、自分のクラスのチームがいい感じやからご機嫌やった。俺もデカい声だけが取り柄やから、めっちゃデカい声で応援してんけど、その応援もむなしく、そのチームは準優勝で終わった。

で、次の日の授業はもちろん球技大会の話題で持ちきりで、クラスの子が口々に「先生惜しかったですね〜」とか、「あそこでシュート入ったら優勝してましたよ〜」とか言ってて、俺もその流れで先生に話しかけた。

「Aとかめちゃくちゃかっこよかったですよね」

Aっていうのはその先生のクラスの子で、仮に名字を福島くんとする(福島じゃないけど県名が名字やった)サッカー経験者やったらしく球技大会でもめちゃくちゃ活躍してた。

「A…福岡な!」
「福島ですって!生徒の名前間違えたらダメでしょ!」
「担任持ってまだ1ヶ月だから仕方ないだろ!」
「そんなん言い訳になりませんって!」

この時もウケた。文面見ていただいたらわかるようにたいしたこと言ってないけど先生のおかげでウケた。

絶対いいツッコミあったやん。

先生が生徒の名前を他の都道府県と間違えた。こんな絶好のチャンスを、みすみす棒に振ってしまった。九州と東北を間違えたこととか、そこに言及したら絶対もっとウケてたやろうし、少なくとも形のあるツッコミにはなったやろう。でも、そのチャンスを見逃した。気付いたのはそのひとくだり終わった後やったから、いまさらツッコんでもなあって感じやったし、とにかく悔しかった。1週間ずーっと悔しい思いをしてる。一応それだけ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?