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アーマードコア6試遊会(観戦会)inヨドバシAkiba

10年ぶりの新作に対する熱気は予想以上だった。

試遊会参加者数はおよそ60組限定らしく、朝の7時半には終了していた。残念ながら新作の体験は出来なかっものの、観戦することはできたのでその体験談について語りたいとおもう。

早朝、中央線と総武線に揺られ、都市からは離れた自宅からひさしぶりに秋葉原にきた。あのヲタクの街とか、電気街と言われた時代も雰囲気からだいぶ変わり、今では観光名所に近い。コロナも落ち着いて海外の方々もよく見受けられる。

目的のヨドバシAkiba店は駅とほぼ直結しており、改札を抜ければすぐだ。同じ建物の1階にはコンビニや飲食店などもあり、下手をすれば1日ここで遊んで過ごすことも可能である。

店に着いたのは、おおよそ7時半過ぎくらいだったであろうか。店の前には若者が何人かベンチに座っており、まあこんなもんだろうと高を括っていた。

前言撤回。とある若者が試遊会について質問をしていた。つい気になってしまい、盗み聞きすると別の入り口で整理券の受付をしているようだった。が、結果は上記の通りである。

このまま引き下がるのは流石に、と感じたので近くのマックに撤退。朝食を済ませ、せめて観戦でも出来ないかとダメ元で開店間近に店へ戻った。

何だこれは。人だ。人が列を成している。都心の、ヨドバシでしかも土曜日ともなれば人もそれなりに集まるだろう。が、明らかに纏っている空気が違うもの達がいた。私には分かる。古き傭兵レイブンにリンクス、さらには新参者(ルーキー)も。

オープンとともに向かうは6階。幸運を勝ち取った被験者。不運にも出遅れてしまった者。目測を誤った戦士たち。その中へ私も加わり、落ち着いた足取りで高鳴る鼓動を抑えながら、いざ戦場へ。

プレイ映像は動画サイトなどで、すでに履修済みの者が大半ではあるはずだが、やはり、直に触れるのとは別格だ。試遊する者もそれを見守る者も含め、独特な空気が会場を包む。もはや、どこかのライブ会場といっても差し支え無い。

予想をはるかに上回るファンに、奔走するヨドバシ店員とフロム関係者と思われる方々。それでも滞りなく準備を整え、予定通り開催。3つの大型スクリーンに、画面それぞれに試遊者のプレイ映像が流れ、そのクオリティに歓声が上がり、目標敵機を撃破する度に拍手喝采。さらには、観戦者増員に伴い視聴エリアが拡張された。実に有り難い。

いやはや、興奮のあまり肝心のゲーム本編についてまったく触れてないので、私の観て感じたことについていくつか語ろう。

まず、映像と音。これは格段にシリーズ通して最高レベルだ。桁が違う。ACを包む重厚感、背景、各所ブースタから溢れる熱発光と排熱処理。あの世界観から流れる効果音ひとつひとつ取っても、これだけのものを体感できると言うのだから、ファンとしては震えが止まらない。感動のあまり嗚咽する勢いだ。

次に細かな変更点。ゲームの仕様がいくつか変わっており、機体が武器のリロードを取る仕草や、武器種ごとに構えが違ったり、ブレードや蹴りなど多彩な近接戦。自分の方に機体が振り向くといった、些細なことすら絶賛に値する(前作までは機体の向きはほぼ固定で視点が変わる)。ゲームに対して、これほどまでも感動したのは本当に久しぶりだ。

初期シリーズを通して、4.5以外は大体やっている私から見て、ゲーム自体は、割りとやりやすくなっている感じだ。初期の作品は、動く敵機を捉えるのにサイトを追って動かす。当時はかなり苦労したものだが、今作からオートロックに切り替え可能なのでだいぶ楽だ。

他に、武器の切り替えが無くなり、ボタンひとつで各種武器を4つ、それぞれ独立して撃てる。チャージショットも可能だ。攻略の幅が広がり、両手両肩でフルオープンファイヤもできなくはない。さらに、ストーリーが進めばソウルシリーズや隻狼などの、スキルに該当するオプション機能が開放されていくようだ。

では、試遊会でのゲーム内容、主にミッションについて語ろう。道中、中ボス的な敵機を2体倒しボス戦へと至る。まさに体験版といったところか。決められたアセンから3機。2脚、逆関節、4脚とそれぞれ与えられた機体と武器の特徴を活かし、プレイヤーは攻略に挑む。

だが、今のところ試遊会がはじまって道中の中ボスは倒せたものの、最後のボスを倒したプレイヤーはそこまで多くはない。変な話、シリーズ通して大抵のボスなどは武器を撃ち続ければ普通にダメージが入り勝てるのだ。ところが、今作からは部位ごとに装甲の硬いところがあり、弾丸が跳ね返され、弱点を狙わなければダメージが取れない。まさに、アクションシューティングの醍醐味に進化している。

もはや、これはソウルシリーズだ。トライアンドエラー。シにゲー。恐ろしいことに、ボスの強攻撃を直撃しようものなら、機体装甲の8割近くを持っていかれ、シに直結する。

それでも、やはりそこは、古き良き歴戦の戦士が集まってきた。舐めてもらっては困る。そこで見つけたのが、ボスを撃破したプレイヤーの共通点として、今作から新たに導入されたACSという体勢崩しである(スタッガー)だ。

これは、隻狼の体幹システムに近い。そのゲージを一定数越えると、相手の動きを少しの間止めることができる。その隙に大ダメージを狙うことが可能だ。ソウルシリーズのパリィにも似ている。当然ながら、そのスタッガーはこちらも同じだ。体勢の削れやすい攻撃をくらい続けると、動きが止まり、そのままやられてしまうのともある。

となると、これは機体構成、つまりはアセン次第によっては体勢値が変わってくるはずだ。具体的に確認は出来なかったが、おそらくは軽い機体ほど機動力はあるがスタッガーしやすくなってしまう。そんなところであろう。

あとはリペアだ。今まで、道中の補給システムなどはミッションによって存在はしていたが、いつでも回復できるのは初めてである。シリーズをやっていたものとして、こちらも驚いた追加要素だ。使用回数に制限が設けられており、まさしくソウルシリーズのエスト瓶だ。一見して難易度が下がっているように見えるが、騙されてはいけない。

つまり、私が何を言いたいかと言うと、この新作のアーマードコアは、まごうことなきソウルシリーズなのである! 断言しよう、主人公は鉄とコーラルの麻薬にその身を燃やし続ける、灰の者なのだ!

嗚呼、1ヶ月が実に待ち遠しい。こんな貴重な体験をさせていただいたので、私はわざわざ遠いこの地、ヨドバシカメラAkiba店で本作の予約をしたことを伝え、このレポートを締めたいと思う。

ぜひ、皆さんも遊んでみてはいかがだろうか。

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