推せるアニメの話 #1

 最近、『推せるアニメ』が増えた。


『推せるアニメ』ってなんだよ

 『好きなアニメ』はたくさんある。毎期気になったアニメを見ては、最後まで見たそれが大体『好きなアニメ』になる。好きになれないアニメ、端的に言えば私に合わないアニメは途中で切ってしまうから、最後まで見た時点でそのアニメは多かれ少なかれ好きなのだ。

 一方、『推せるアニメ』には中々に出会えない。『推せるアニメ』、要するにめっちゃ好きでこれみんなに見てほしいみたいなそんな作品。『好きなアニメ』のうち、ほんの一部が該当する。今のところ人生においてこのくらい刺さった作品は10個もない。『推せるアニメ』は安い言葉ではなかった。

 私は決して語彙力が低くはないと自己評価している。しかしアニメの話になると別だ。恐ろしいことに、好きな作品であるほど語彙に詰まる。これは作品を布教する際には致命的だ。これ好き!かわいい!てぇてぇ!見て!と言われても限界化する癖がある人にしか伝わらないし、健常者には見てもらえない。

 作品の魅力はオタクが言葉を尽くしたところで不変のものである。だからこそ、どうにかして見るというハードルを越えてもらう必要がある。ハードルを下げて背中を押しても本人が足を上げなければ躓いてしまうから、オタクはその作品を自分の意思で見たくなるような文章を書かないといけない。

 ところで、私には悲しいことに好きな作品を布教できる相手がいない。だから私の『推せるアニメ』は、私の『推しているアニメ』にはなれない。

 あ~~~もう知らねえ~~~~限界化してやる~~~~~~


出会いの話

 一つ、好きな作品の話をする。最近増えた、私の『推せるアニメ』だ。

 私は基本的に、アニメをニコ生で見ている。一般会員なので予めタイムシフト予約しておき、期限が切れるまでに見る。そんな生活。

 ある日のこと。フォロワーのアニメ消化枠をなんとなく眺めていた。

 流れていたアニメの、その絵柄に、キャラの可愛さに、一目惚れした。

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▲ 該当のシーンではないけどかわいい

「これなんのアニメですか?」

 私は聞く。彼は答える。

リステ。ドンパフさんにも合うと思うよ」

 2019年9月のことだった。今思えば、おそらくあのとき見たシーンは11話だった。

 いくら気になるとは言っても1話以外から見るのは流儀に反するので、とりあえずニコ生が一挙放送してくれるのを待つことにした。

 そういえばリステって略称っぽいけど何の略だっけ。まあ見りゃ分かるだろうし調べなくてもいいか。

 結果、私は一挙放送を1回、再放送を1周、丸々見逃した。

 気付いていれば気付かないはずがないので、おそらく気付いていなかったのだ。リステRe:ステージ! ドリームデイズ♪のことだという事実に。いや普通見りゃ分かるでしょ……。

 ともあれ、かなり遅れる結果にはなったが、2020年7月末にしてようやくたまたま目に入った一挙放送、Re:ステージ! ドリームデイズ♪をタイムシフト予約したのである。

 ※この時点でまだ勧められたアニメだと気付いていません

 とりあえず知らない作品(※一目惚れした作品)だしTS予約したけどどんな作品か全く知らないんだよな~。まあ時間あったら見るか~。

 後回しにした結果、TS期限が残り30分を切ったあたりで見始めた。期限関係なく見始めた時間からだいたい29時間くらい見れるニコ生の仕様に感謝。

 まあとりあえず見始めたしツイッターでなんか呟いとくか~。この作品、略称はなんて言うんだろう?リステでいいのかな?リステ?リステ???

 瞬間、すべての点と点が繋がった。視界に入る1話。知っている絵柄。

 特殊OPが終わり、オレンジ髪の少女が映る。

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▲ かわいい

 このキャラを私は知っていた。名前は知らない、でも確かに知っている。

 「なんか呟いとくか~。」を思い出したのは1話が終わったときだった。

画像3

 そうだよ。


追伸

 なんと、リステはもうすぐまた一挙放送がある。見てない人は気になったならこんなクソオタクの駄文を読んだくらいなんだしアニメも見てほしい。

▲ 2020/10/06(火) 19:00開始



 ちなみに文章まとまらなくて没にした感想が下書きにメモってあるけどそれが大体800文字ある。なんかで再利用したい気持ちはあるしどうにか上手くまとまったら続きとして世に出せる……かもしれない。全部消して書き直すかもしれないし、全く別の作品の話で何か書くかもしれないし、そもそも続きがないかもしれない。

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