2020年秋アニメ 総括
今期は私にとって非常に豊作であった。中でも、期待していた作品が期待通り良作だったのはとても嬉しかったし、まあ一部ちょっと残念なものもあったけど全体的には期待以上の作品が多かった。
というわけで、まずは完走した作品について一つずつ簡単に触れていく。記載順は五十音順とする。すべて触れてから総評を書いて締めようと思う。
内容については、楽しみを損なわないよう、できるだけネタバレに配慮しています。未視聴の作品があっても読んで問題ないし、ついでにアニメを見てくれたらとても嬉しいです。あと感想noteに書いてほしい。読みたい。
また、「満足度」など各評価については、いずれも個人的な評価であり、世間からの評価が反映されたものではない。好きな作品にあまりよくない評価がされていても怒らないで;;
「満足度」の目安は以下の通り。
★★★★★ めっちゃすき。刺さった。最高。また見る。
★★★★☆ 結構すき。人に薦められるくらいには好き。また見たい。
★★★☆☆ まあまあ。割と普通。暇なときにやってたらまた見るかも。
★★☆☆☆ びみょー。見たことを後悔している。暇でも多分見ない。
★☆☆☆☆ きらい。絶対に許さない。タイトルも見たくない。
なお、今回登場する「要素」は大体こんな感じの意味で使われている。
◆メイン要素
戦闘 バトル要素が重要であるもの。
恋愛 想い焦がれること。(NL:男女、GL:女女、BL:男男)
日常 目的のない平穏な日々。
空戦 戦闘機など、空を飛ぶものに乗って敵と戦う。
旅 旅。
アイドル アイドル。
スポーツ スポーツ。
◆サブ要素
学園 学校が舞台。あるいは、学校が重要な役割を持つもの。
魔法 魔法。特に、一定の法則により行使されるもの。
異能 物理法則を無視した力。特に、その人固有の力。
百合 女の子同士の恋愛感情。
平和 平穏。身の危険がなく、落ち着いているさま。
殺し合い 殺し合い。デスゲームを含む。
シリアス シリアス。真面目。必ずしも重いとは限らない。
ギャグ ギャグ。筆者都合でコメディを含む。(区別が難しかった)
◆舞台背景
現代 文明レベルの話。実際の暦には関係ない。
日本 主な登場場所。
ファンタジー 時代も場所も説明できないやつは大体これ。
以下本文。ちなみに10作品書きました。本当はごちうさ3期とか書きたかったけど8話見忘れてから一挙放送待ちなので書けませんでした;;
アサルトリリィ BOUQUET
満足度:★★★★★
要素
戦闘
学園 百合 シリアス
現代? 鎌倉
◆よかった点
・毎話の初登場時にキャラ名の字幕が出るの結構ありがたい。
・キャラ同士のゆりゆりした関係性、しゅき!てぇてぇ!
・ふとももへのこだわりが良い。えっち。
・作画が綺麗だし、めっちゃ動く。大画面で見たい。
・OPもEDも良すぎる。ずるい。買っちゃった。
◆よくなかった点
・登場人物が多くてサブキャラまでは覚えきれない
◆感想
夢結梨璃てぇてぇ~~~~~!!!!!
正直めっちゃ刺さった。主に百合要素。百合好きな人は是非見てほしい。あと、百合の間に入り込む存在を一つ許せるようになった。
作画がめっちゃ動くしめっちゃ綺麗。特に戦闘シーンは迫力あって好評。私は戦闘目当てに見ていたわけではなかったが、あまりにかっこいいし動きがいいし、良い……ってなった。さすシャフト。
あとEDがあまりに良すぎるので見てください。
安達としまむら
満足度:★★★★★
要素
恋愛(GL)
学園 百合 シリアス? 平和
現代 岐阜
◆よかった点
・百合 is God
・やばい
・距離感
◆よくなかった点
・twitterでよくアニメの先の展開のネタバレらしいイラストが流れてくる
◆感想
限界。語彙力なくなる。
安達がやばい。しまむらも結構アレ。
あと、いきなりイチャイチャせずにちゃんと段階踏んで関係が進んでいくのが非常に推せる。しゅき……
アニメ終わってからの喪失感が結構アレでアレなので私は原作行きます。
おちこぼれフルーツタルト
満足度:★★★★☆
要素
アイドル
百合 ギャグ 平和
現代 東京(都会近郊)
◆よかった点
・全員美少女なのに変態
・全員かわいいのに残念
・でもちゃんとアイドルしてる
◆よくなかった点
・ニコ生での放送が遅い(執筆時点でまだ11話)
・たまに見ていてグサッとくる場面がある
◆感想
きらら枠。ほんのりえちちなやつ。別称でおちちこぼれフルーツタルト、おしっこもれフルーツタルト、など。
キャラの残念な方向性が基本的に私の好きな部類のだったから見ていた節はあるかもしれない。でも私は変態ではない、これだけははっきりと真実を伝えたかった。
神様になった日
満足度:★★☆☆☆
要素
恋愛
シリアス ギャグ
現代 日本
◆よかった点
・前半はまあまあ面白かったような気がする
・作画が綺麗
・OPとEDがいい感じ
◆よくなかった点
・尺配分
・ぶっちゃけ麻雀回ちょっと嫌い
・終盤の展開が浅くて泣けない
◆感想
端的に言えば駄作。途中まで期待していたのは事実なので★2にはした。
後半はなんか急に面白くなくなったな……となってからの、最終話は正直見ていて嫌悪感すらあった。
主人公がある程度勉強はできる人という設定なのに学習しないバカだから随所でイライラさせてくるし、麻雀回も正直なんだこいつ感が上回ってあんまり楽しめなかった。
極めつけは尺配分。もう麻枝准のオリジナルアニメは見る価値なさそう。
戦翼のシグルドリーヴァ
満足度:★★★★☆
要素
戦闘 空戦
シリアス
現代 館山
◆よかった点
・納得の音響
・キャラがいい
・めっちゃ動く
・おじコメで聞ける裏話が面白い
◆よくなかった点
・小説も履修しないと一部の要素を拾いきれない
◆感想
概ね良作。途中賛否ある部分はあったものの、物語としてちゃんとまとまっていたのと、あと個人的に結構面白かったので★4を付けた。
キャラの掘り下げは軽く触れられているものの、詳しくは小説を読んでねというスタンスだったのがちょっと物足りなかった。小説読めば満足できるんだろうけど、アニメ単体での評価としてはまあ物足りなくなる。
とはいえ話は結構好きだったし、あとおじコメで普段オタクがあまり聞けない制作側の裏話を色々と聞けて面白かった。こういう制作陣が好き勝手に話す感じのやつ、もっと増えてほしい。
体操ザムライ
満足度:★★★★☆
要素
スポーツ
シリアス ギャグ 平和
2000年代前半 日本
◆よかった点
・ギャグとシリアスのバランスがいい
・競技シーンがCGながら自然で迫力がある
・メインのキャラがちゃんと掘り下げられる
・実況と解説が良い味出してる
◆よくなかった点
・あのキャラがちょっとウザい
・あのキャラがちょっと感じ悪い
◆感想
MAPPAのオリジナルアニメは信頼できるという実績を盤石にした、今期のダークホース。視聴者の趣味を問わずおすすめできる、文句なしの良作。
ゾンビランドサガは冒頭のあまりのインパクトで1話から知名度あったけど、今作はそういうのもなく知名度ないまま終わってしまったのが残念。
途中で一度感想記事を書いたけど、そこから更に面白くなっちゃった。最初からかなり期待していたけど、期待通り面白くなったのは嬉しい。
トニカクカワイイ
満足度:★★★☆☆
要素
恋愛(NL) 日常
シリアス? ギャグ? 平和
現代 日本
◆よかった点
・終始いちゃらぶ
・かわいい
◆よくなかった点
・司についてもうちょい掘り下げてほしかった
◆感想
司の話とか、散々匂わせておいて回収しないのもちょっと生殺しみたいで物足りなかった。そりゃこの時点で星空が知らないことならオタクも知る権利はないんだけどさ、それはそれとして気になっちゃう。
それ以外に関しては期待通りで、ずっといちゃらぶするだけの、途中から俺は一体何を見ているんだ……?感も含めて、良いと思った。
魔女の旅々
満足度:★★★★☆
要素
日常? 旅
魔法 百合 シリアス ギャグ
ファンタジー
◆よかった点
・キャラがいい
・1話完結で見やすい
・単純に面白い
◆よくなかった点
・たまにぐわってなる話もある
◆感想
思ってたよりえぐい話もあったけど、概ね求めていたものを見られたので満足。すっきり終わらない話があるのも含めてこの作品なんだなあと解釈。
イレイナ人気だよね、めっちゃイラスト流れてきて嬉しい。みんなもっとRTして。私もRTしたんだからさ。あっでも、ぼく実はサヤ派なのでこっちもRTしてほしい。
無能なナナ
満足度:★★★★☆
要素
戦闘
学園 異能 殺し合い シリアス
現代 孤島
◆よかった点
・予想を裏切る展開
・続きが気になる
◆よくなかった点
・主人公が視聴者の知らないうちに行動している
◆感想
面白さを売りにしている作品なので詳しくは話せないけど、いい意味で予想を裏切ってくる展開の秀逸さと、続きが気になる引きの強さは評価している。
一方で、主人公が伏線なくいつの間にか行動していて、予めしておいた行動でピンチを切り抜ける……という展開には正直ちょっと納得しがたいものがあった。ここからどう切り抜けるんだろう?と期待していたのに既に行動済だったと明かされるのは、なんかこういうのは違うなって思った。
ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
満足度:★★★★★
要素
アイドル
学園 百合 シリアス 平和
現代 有明(東京ビッグサイト)
◆よかった点
・ライブシーンが曲も映像もやばい良すぎる
・話が私好みのエモエモ
・てぇてぇ要素すこすこのすこ
◆よくなかった点
・ライブシーンが無いと消化不良気味になる(禁断症状)
◆感想
いやほんと、こんなに面白いとは思わなかった。キャラクターが9+1人いることを最大限に生かした構成だったし、このアニメすごく良い。やばい。
とりあえず一つ言いたいのは、ラブライブ!シリーズ知らないからという理由で見ていないという人にも是非見てほしい。過去作とのつながりも特にないし、何より過去作見てないシリーズもある私が楽しめたのだから。
総評
日頃から百合沼でちゃぷちゃぷしている人間にとって、今期は非常に濃厚であった。特にそれ自体を題材としている安達としまむらからは目が離せなかったし、それ以外にクレイジーでサイコなレズが登場するアニメも3本、百合までは行かずともてぇてぇを摂取できるアニメまで範囲を広げれば7本で、こんなにイキイキと過ごせる3ヶ月は初めてのことだった。
また、「面白さ」に振り切った正統派に面白いアニメもあり、中でも体操ザムライは久々に掘り出し物に出会ったような感じがあった。先の展開が分からないというオリジナルアニメの良さを生かしたストーリーの展開で、最終話まで面白いまま駆け抜けていて良かったと思う。
今期も新しい沼を見つけてしまったし、得るものも多かった。3ヶ月間、素晴らしいアニメの数々を制作・放送してくれた各所に感謝!
※2020/12/31追記
要素を追加しました。アニメの大まかなジャンルがほんの少しだけ伝わるようになったと思います。
※2021/01/01追記
無能なナナの評価を★3→★4に。最終話見たので更新。
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