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Poetry

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風も 木も 雨も (詩)

風がふく
葉が揺れる
木はそこに
白く光り
黒く陰る
雨粒が落つる
私と湯を共にする
一人だと思っていたけど
皆と会話する時間

木も葉も一つの身体を持ちつつ
生命体の集合で
一対一どころではなく
私は大勢の皆と一緒に居ると分かった
一人で寂しくなることなんてないな
いつでも皆と話すことができる
私はただ見ていなかっただけ
忘れてしまっていただけ

風がふく
葉が凪ぐ
木枝は踊り
光と影を

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