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好きな音楽特集【サブカル編】

 どうも皆様こんばんは、お久しぶりでございます。あっという間に2021年が過ぎ去り、非常に寒暖差のある日々が続きます。以前の続き記事で今回はサブカル編です。立項内容が全然同列ではありませんが許して下さい。基本的には公式がアップロードしているリンクとなっていますが、適わない場合はYouTubeの自動生成されたトピックチャンネルにリンクを貼っています。では早速行きます。


アニメ

紫京院ひびき『純・アモーレ・愛』

 プリティーシリーズからはコレ。ロイヤリティかつレボリューションな紫京院ひびきの代表曲で、王党派なのか革命派なのかよく分からない感じの歌です。凛とした男役を演じ続けたまほちゃんを体現する1曲で、重厚感と荘厳さに聴き惚れてしまいます。ヅカ感が全面に出ていて好いですね。歌詞の中でしきりに赤いカサブランカの存在を主張していますが、本来カサブランカは白い百合です。百合は王家ブルボン朝の象徴でしたが、まほちゃんは革命家の役割も同時に演じるので赤いカサブランカなんですね。2番の歌詞にある「未完成の夢に憧れてた小さな少女」とはまほちゃん自身の事なのですが、これを理解しながらアニメのシーズン2を見るとカタルシスの波に襲われます。

小原乃梨子、八奈見乗児、たてかべ和也『懐盗ドロンボー』

 タツノコプロ繋がりでこちらもご紹介します。タイムボカンの第8作目「怪盗きらめきマン」の挿入歌です。この作品はタイムボカンで唯一善悪が逆の立場に置かれた話で、主人公達が怪盗(盗賊)に、三悪(ドロンボー的な奴)が警察になっています。この曲は、正義の側に立った筈の三悪が、未だに拭い切れない悪役感を嘆く歌でした。山本正之節に三悪の悲哀に満ちた歌声が乗り、タイムボカンお馴染みの曲が完成します。聴けば分かる通り『天才ドロンボー』をベースにした事で、かつての三悪ときらめきマンにおける三悪の対比を如実に描いているのでとても楽しいです。両方聴いて2倍楽しんで下さい。

雀が原中学卓球部『灼熱スイッチ』

 卓球をテーマとしたアニメ「灼熱の卓球娘」の主題歌『灼熱スイッチ』。純粋に曲が良くてBメロからサビに差し掛かる時のギューーンってなる所でテンション爆上がりですし、間奏のギターソロで滾るのにそこからの展開が凄まじいんですよ。カッコいい曲と熱い歌詞がこのアニメの質をより高めてくれます。気になって作曲家を調べてみたら田中秀和という方だそうです。『自分REST@RT』『めいあいへるぷゆー?』『恋は渾沌の隷也』『花ハ踊レヤいろはにほ』『さんさーら!』などなど名曲を手掛けているようで、知らず知らずの内に聴いている方も多いのではないでしょうか。

馬渡松子『さよならbyebye』

 皆さんご存じ「幽☆遊☆白書」のエンディングテーマ。『微笑みの爆弾』とこちらでどちらにするか迷いましたが、より好きな方にしました。切ない別れの曲で、相手に何も告げずに去って行くその哀愁が美しいですね。裏で流れるチャカポコがなんか落ち着きます。物悲しさの中にも何処か後ろ髪が引かれてしまう感じが、この曲最大の味だと思います。フェードアウトしていく終わり方も余韻を残していて好きです。

練馬大根ブラザーズ『マ・ジ・ヤ・バ』

 アニメ監督ナベシンの手掛けた「練馬大根ブラザーズ」の主題歌として書き下ろされた曲で、作曲は金子隆博 作詞は石井竜也と伝説的なバンドである米米CLUBのメンバーによって制作されました。ミュージカルアニメと銘打って発表された当アニメは、主人公の声優として松崎しげるをキャスティングする程の注力具合。作中楽曲のクオリティも然ることながらOP・EDに対する力の入れ具合もパンパではありません。何より3人共歌がすこぶる上手いし、パワフルな歌い方をするのでずっとサビかってほど楽しくなってます。ナベシンといえばアニメ「はれときどきぶた」なのでそちらも是非ね。

和田光司『Seven』

 名作「デジモンアドベンチャー」の挿入歌からのピックアップ。初代デジモンは人生で累計4周位してる筈なんですけど、殆ど内容覚えていないんですよ私。でも何故かこの挿入歌の印象は強く残っていて、それが故の選曲でした。王道『Butter-Fly』も劇場版の『作品No.2「春」イ長調 〜ぼくらのウォーゲーム!〜』も好きですけどね。『Seven』は少しのニヒルと沢山の希望を歌った前向きな曲です。なんとなくこの曲と作中の石田ヤマトを思い起こしてしまいます。何か強く残る曲ってありますよね。

ゲーム

菊地真『自転車』

 アイマスシリーズからは真の持ち歌である『自転車』をご案内。シリーズで最も好きなのは『THE IDOLM@STER』,『MASTERPIECE』,『MEGARE!』等ですが、個人曲ではコレが中々の上位に食い込むレベルには好きです。恋と青春の爽やかさが主軸となっためちゃくちゃカッコ可愛い楽曲で、真っぽさをフルに表現したモノとなっています。歌詞の内容的には単に自転車で好きな人を家まで迎えに行く話ですが、そこに甘酸っぱい恋心とサイクリングの気持ち良さを重ね合わせる事で等身大な青春を描いているのがとても好き。やっぱりアイマス楽曲最高ですよ。

クリストファー・ティン『Baba Yetu』

 名作「Sid Meier's Civilization」シリーズの名曲です。香港系アメリカ人のクリストファー・ティンによって作られ、歌詞はキリスト教の「主の祈り」をスワヒリ語訳しアレンジを加えたこの楽曲は、幾多もの文明を扱え人類史の追体験ができるこのシリーズに相応しい作品です。人類の連綿と紡がれる重厚な歩みを体現するかの如く優しくも力強い楽曲となっています。重なり合うコーラスや増えてゆく楽器、繊細さの中にも見え隠れする芯の強さ、そして何より演奏している彼ら自身がとても楽しそうにしているのがこの曲の本質みたいなモノを表している様にも思えます。この曲はゲーム音楽で初めてグラミー賞を受賞し、国連総会のコンサートでも演奏されました。正直、この曲だけでも良いのでリンク先で聴いてみて欲しいです。まあ全部聴いて欲しいですけども。

MOSAIC.WAV『Love Cheat!』

 超絶電波ソングの筆頭格といえばMOSAIC.WAVでしたね。同グループには『ガチャガチャきゅ〜と・ふぃぎゅ@メイト』や『洗脳・搾取・虎の巻』、果てには「すもももももも」のOPとしても名高い『最強○×計画』などなどブッ飛んでいながらもしっかりと耳に残る楽曲が数多く存在します。その中でも割とメジャーな曲なのがコレ。ギュンギュンな音と効果音が秋葉系POPの本髄と言うかの如くこれでもかと掻き鳴らします。歌詞もブッ飛んでいる様でいてちゃんと麻雀と絡めたラブソングなのが秀逸ですよね。元のゲームも割かし好い加減で、前作のバグを正式な仕様(ルール)に落とし込んだ作品でした。歌詞の中にちょくちょく出て来るイカサマやCheatもこの辺りに対する掛詞だったりするのかも。

ボカロ

いよわ『きゅうくらりん』

 今飛ぶ鳥を落とす勢いの可不、そんな彼女の歌うふにゃふにゃした可愛い楽曲。曲調はまるで宙に浮いているかの様な、地に足が着かないかの様な、不思議な雰囲気が醸し出されています。平気じゃないのに平気なフリをした女の子の物語です。寸止めや音外しをアクセントとして活用いるからか初見で聴くとちょっとビックリするかもです。でもそのアクセント的音色がクセになりますね。歌詞含めてとても好きな曲です。

柊マグネタイト『マーシャル・マキシマイザー』

 続いても可不の曲で『マーシャル・マキシマイザー』です。ボカロとして立項してるのに初っ端2作品ともCeVIOを挙げるのどうなんでしょう。そんな事より、この曲の良さに移りたいと思います。まずイントロからして吸い込まれてしまうこの音作り、この曲の電子ドラムずっとカッコいい。無駄に音の装飾を増やさずに極力のシンプルな音で、この立体感とテンポ感が生み出せるの凄くないですか? こうした楽曲特有の二転三転する言葉遊び的な歌詞の上手さであったり、調教の巧みさだったりが幾重にも絡み合いこのセンスバチバチな曲になってるからオシャレです。

螟上?邨ゅo繧『夏中十八界』

 ボカロPである夏終了介が螟上?邨ゅo繧 名義の頃に発表した楽曲になります。niconicoで投稿者本人が770万もの広告を打っており、それによって出会いました。同氏は夏をテーマに100曲以上の曲を制作し、そのどれもがエレクトロニック・ロック調。曲調もMVもサブカル音楽の典型を煮込んで生み出したかと思える位に"狙った"作りに見えます。奇抜でサイコな映像も飽くまでも常人の延長線なので何処か安心して見る事ができます。まず曲の入りからしてキャッチーで冒頭20秒でサブカル脳を掴んで離さないです。狂気を装い、クレイジーに見られようと頑張っている、ある種の幼さを伴った非常に可愛い楽曲が夏終了介(旧 螟上?邨ゅo繧)の特徴と言っても良いでしょう。

koyori(電ポルP)『心象カスケード』

 v flowerの曲からは『心象カスケード』をチョイスしました。声は最も身近な楽器であるかと言わんばかりに、声をメロディーラインに上手く乗せてこのミステリアスな曲を組み上げています。韻、韻、韻、韻、韻の往行かってくらいバチバチに踏みまくってますし、韻の転がし方もスタイリッシュでずっと飽きない作りです。落ちサビからラスラビにかけての盛り上がり方は最早カタルシスだと言って差し支えないでしょう。

なきゃむりゃ『タイムカプセル』

 しんみりとした音色に紲星 あかりの穏やかな歌声が乗った楽曲で、情緒を深く味わえます。さよならした人の影を何処かに感じながらもその思い出と決別していく曲となっており、微かにあどけなさの残るあかりが歌う事で、何処か重苦しく何処かあっけらかんとしている印象があります。後ろのトランペットが穏やかで好き。同曲が収録されているアルバムには他に『アカリがやってきたぞっ』や『幾望の月』も同梱されてたりするので聴いてみては如何でしょうか。

doriko『ロミオとシンデレラ』

 ボカロ黎明期を彩る名曲としてこちらを挙げさせて戴きます。この時期に鬼程流行ったちょっぴりエロティックなボカロ曲の一角で、投稿から3ヶ月でミリオン再生に到達した激お化けソング。タイトルからも分かる通り昔話や古典戯曲などと恋愛を上手く落とし込んでるのがカッコいいんですよね。子供が頑張って大人びようと無理な恋愛に手を伸ばしている癖に、変にヘラってる部分とか超幼くて可愛いですよ。この作品同様、2009年の黄金期に投稿されたボカロ曲は『magnet』『炉心融解』(再投稿版)『右肩の蝶』と、今でも根強い人気を誇る作品が目白押し。これを機に聴き直すのもアリかと。

ラマーズP『ペケ印』

 うごメモシアターとかいう超極小コミュニティ間のみで爆発的に流行した作品で個人的にもその印象が強いです。『おちゃめ機能』『ぽっぴっぽー』などニコニコ動画黎明期を物語る上で決して欠かせないボカロPの1人です。デフォルメされたミクがピョコピョコする可愛いPVと相俟って実に魅力的な作品です。調教とかよく分かりませんけど恐らくめちゃくちゃ巧いんでしょうね。懐かしさに溢れて、ずっと聴いていても飽きない楽曲です。

インディーズ&マイナー

Mom『アンチタイムトラベル』

 今回の記事タイトルはMomの『アンチタイムトラベル』からのサンプリングです。MomはHIPHOPともLo-Fiとも言い難い独特なミュージックを生み出しているアーティストです。この曲の低く跳ねる様なビートと飾らない歌声に惚れ込んでしまいました。難しい言葉なんて一切使わなくても、カッコいい歌詞な上にちゃんと刺さるんですよね。チル系ニューカマーの1人な感じがします。Momでもう1つ特に好きなのが『ゴーストワーク』ですね。このどちらかを紹介しようか迷いました。1番バズったのは『あかるいみらい』でこれも良い曲です。AppleのCM用に書き下ろされた曲であり、TikTokでも流行ったので耳にした事があるかも知れませんね。

NEE『膝小僧』

 NEEです。『不革命前夜』という楽曲で大ブレイクした新進気鋭のロックバンドです。じゃあ何故有名な曲ではなくアルバム曲の紹介なのかと言いますと、私が初めて聴いたNEEの楽曲が『膝小僧Remix ver/flower』だったからです。niconicoで初めてこの曲を見つけて、ひとめぼれしました。Remixという事は原曲があるのかと探してみたらNEEに辿り着いた訳です。村上蔵馬は同バンドのギターボーカルである くぅのボカロP名義でした。狂った様なジャギジャギ演奏と意味不明な歌詞、そして何よりボーカルが非常に楽しそうに歌ってるのが魅力的です。正直に言うとこの曲が何についてを歌っているのか、理解し切れておりません。これ以外のNEEの楽曲は割とストレートな歌詞なのですけどね。

ハンサムケンヤ『これくらいで歌う』

 ハンサムケンヤの代表曲といえばやはりこの曲。このアニメーションPVと共に彼の名を一気に押し上げたと言っても良いでしょう。自分らしさを貫こうと決意する歌です。とりわけ最後のシャウトが良い。裏返りつつも、絞り出したシャウトに力強さと若干の頼りなさが相俟って、本当に人間味を感じられる1曲です。サビに入ると楽器が一気に増えて賑やかになるのですが、ハイハットはずっと一定で自分のペースを崩さず鳴り続けるのがある意味の心強さとか芯の強さみたいなモノを感じられるんですよね。リンク先は同氏のご友人である映像作家杉本晃佑氏のモノとなっています。ハンサムケンヤ直のリンクは『これくらいで歌う』こちらになります。歌い方が違うので、聴き比べてお楽しみ下さい。

ZOMOZ『Cupola』

 niconicoにて発表され話題をさらった『はらわた』を筆頭に、巧みな音楽センスと渋すぎるボーカルが特徴のZOMOZ。彼らの1stミニアルバムから1枚をご紹介します。落ち着いた曲調、心地の良いドラムス、味のある歌声が私達をチルに誘ってくれます。あと言葉遊びに長けてるから、聴く度に発見があるのも面白いですね。代表的な楽曲である『はらわた』やアルバム表題にもなっている『アニマシー』ではなく、この曲を紹介している理由は純粋に私がZOMOZ楽曲で1番好きなのがコレだからです。ちなみに1番面白いのは『愛では足りない』朝っぱらから余計な事言って彼女にブチ切れられてる奴の歌だから。ボーカルのふろばと作詞のでしまるあやのコンビは、ZOMOZ結成前から楽曲を作成しており『キキとブーバ』や『煙』などの発表も行っておりましたが、今は非公開となっているのが残念です。刺さる人には絶対刺さる至極の1曲を連発するそんなミステリアスなグループです。

赤えんぴつ『誕生花』

 おーちゃんとヒーとんの2人組からなるインディーズのフォークデュオ。インディーズの割に知名度がそこそこあって、森山直太朗や星野源は彼らのファンであると明言していたりします。そんな赤えんぴつの最高傑作として名高い『誕生花』は海の家が舞台のラブソングです。素朴で純真で飾らない歌詞だからこそちゃんと気持ちが伝わる、そんなどストレートな歌ですね。ひたすら真っ直ぐな歌だからこそ、シンプルなギターの音色がより一層曲の深みを味わわせてくれます。初期の赤えんぴつはディープで暗い曲調が多く『それを胸に』の発表以降王道のロマンティックなフォークに注力していく事となります。良いですね、彼ら。

 という訳で以上4ジャンルを「好きな音楽特集【サブカル編】」として紹介致しました。まだ紹介し切れていませんが一旦ここまでにしておきます。立項内容の階層が揃ってない感じもしますがご容赦下さい。好きな映画とか本とか知りたいっていうリクエストが1年以上前になってるのが凄く申し訳ありませんが首を長くして待っていて下さい。当記事は前回の音楽紹介記事よりも時間と情熱が掛かってるかもです。ではまた次回。

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