Why なんで「どんぐり」がいいの?
糸山泰造「くらすこと」インタビューより
「現在の学校の教育方法というのは、「理論は理論でがっちり勉強しましょう」、「感情は感情で豊かに育てましょう」と、分かれている。ばらばらに教えたら、子どもってばらばらに育つんです。
ではどうすればいいかというと、理論と感情を一緒に教えればいい。それを小さいときからやるためにつくったのが、どんぐりなんです。
どんぐりの文章題で、意識的に味わえるようなベースをつくったうえで、理論的なこともていねいに解きほぐしていく。その子の個人的な深い体験、原体験みたいなものに必ずリンクさせて、感情を再現してあげるんです。
すると、すごく難しい算数の問題をやっているのに感情もきちんと動くという状況が生まれ、
理論というタイヤと感情というタイヤをつなぐ芯ができる。そのシャフトを大きくすることが、いちばん大事なんですね。
答えが出なくても間違ってもOKなのは、それ自体が思考回路になるから。遊びが少ない現代の生活においても、ちゃんと回路ができるんです。」