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虫  エコロジー

 わたしは、ムシ(昆虫以外のものも含む)全般苦手です。町に住んでいる人の多くは、そういう感覚になるらしいです。家には入ってきて欲しくないです。
 自然に囲まれたところの昔ながらの家に住んでいると、ムカデ、ヤスデ、カマドウマ、ナメクジなどいろいろなものが家に侵入してきて、ある程度折り合わねばなりませんが、町では、ゴキブリ、コバエ、蚊、アリくらいです。だからこそ、いやだと感じます。
 不快害虫という言葉があるそうですけど、ムシ=不快害虫という感じです。

 きれいな虫を屋外で遠目に見るとか写真で見るのなら、きれいだなと感動することもあります。
 うちのミカンの樹には、アゲハチョウが飛んでくることがあります。
先週末、種から育てている赤紫蘇を植え替えをしようとしてバッタを見つけました。

逃げてしまうので、急いで撮ってボケボケ

 大きさ8ミリくらいでした。これは許せるかも。

 今回、ネットで調べていて、こんな蛾を見つけました。

女王様
https://kochonomori.com/hyphantria-cunea/

 成虫は、こんなにきれいなのだと初めて知りました。でも、これは、わたしの基準で駆除対象です。
 アメリカシロヒトリ。幼虫の毛虫が大量発生して、樹の葉っぱを丸坊主にしてしまう外来種です。わたしが子供のころは、都市部でも、よく見かけました。桜の樹に、ごっちゃり毛虫がいて、ぞわぞわしました。
 それから、最近よく見かけるのがチャドクガの幼虫で、これも駆除対象です。実家でツバキが丸坊主になり、隣人が刺されて大きく腫れあがってしまいました。わたしもアレルギーで、庭仕事をすると蕁麻疹のようになってしまいます。
 殺虫剤を使っています。
 アブラムシにも悩まされています。キュウリの葉にびっしりついてしまって、無農薬での対応が難しいです。木酢液とか使ってみましたが、全然元気。

 でも、ムシは極力駆除してはいけないと思っています。
家にはいってくるアリは、青森産のヒバ油を水で薄めてスプレーして、お帰りいただいています。アリを巣ごと退治 という殺虫剤を売っていますが、なんでそこまで・・・と思います。
 何年か前、うちの玄関脇の塀(枕木)の穴にハチが出入りしている と、小学生の親からクレームを受けたことがあります。小さな穴で、マメコバチのような穴に卵を産むハチなのかもしれません。
 しかたないので、目立つように粘土で穴をふさぎました。
 でも、納得はしていません。
 そういうクレームをつける人は、世界からハチが消えてしまえばいいのに と思っているのでしょうね。
 蚊は、人間がエサですから寄ってきますが、ハチのエサは人間ではないので、自分や巣に危険を感じなければ襲ってきません。
 大きなハチを見て、手や物で振り払おうとする人がいますが、最悪の対応です。子供には、ハチを見かけたらどうしたらいいかを教えるべきだと思っています。
 地球上からハチが消えたら、人は生きていけません。多くの植物は、受粉を昆虫にたよっていますから。


 土壌作りの1つの方法として、藁やススキやもみ殻をまくという方法があります。それらはやがて堆肥となり、土が肥えます。
 ネットでそういうものを買った人が、「ダンゴムシがいっぱい増えた」というクレームを書き込んでいました。
 うちは、植物性の堆肥と牛糞堆肥を使っているので、植木鉢の中や花壇(ミニ畑)には、ダンゴムシとミミズが必ず居ます。コガネムシの幼虫が居ることもあります。
 ムシは、土を豊かにしてくれるので、歓迎です。好きじゃないですけど。

 林を散歩していたときに、シデムシの群れを見かけました。林にはカブトムシだけでなく、シデムシやフンコロガシも居て、彼らは土作りに貢献しています。積もった落ち葉や表面の土を観察すれば、たくさんの小さなムシたちが潜んでいます。それらのムシや細菌たちが土を豊かにしてくれています。

林の土の中を観察する
https://www2.nhk.or.jp/school/watch/clip/?das_id=D0005400155_00000

 命が循環する生きている森林のことを、小学校でちゃんと教えて欲しいと思います。

 でも、土の中のムシは、気持ち悪いです。にょろにょろした奴とかダニとか・・・
これを、嫌悪感なしで知ってもらうのは、難しそう。

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