見出し画像

万年筆✒っていいよなぁ。

万年筆との出会い ペリカンm215

 万年筆のペン先とか軸のフォルムってとても愛らしいですよね。
 実用的なのに美しい。
 軸のデザインも個性豊かで、僕にとっては書く場面がなくても懐に一本入れておきたいそんなアイテムです。

 突然ですが私は、小さい頃から書くのが大嫌いだったんですよ。
 ひらがなの練習帳を最初の方と最後の方だけやって、先生に提出しようとしてたくらい。笑

 書くのが大嫌いだった自分でも、筆記具には興味があって、映画、アニメや漫画で万年筆を持ったキャラクターを目にする度にどんな書き味なんだろうかと想像を膨らませつつ、万年筆での筆記体験をすることなく、いつのまにか大学院生となりました。
 大学院を卒業直後、とある資格試験を受験することになっていたため、とにかく沢山の文章を在学中から手書きで書く日々を送っていました。

 この試験では、論文式の試験が出題され、時間がシビアな中、沢山の文量を筆記しなければなりませんでした。人生の中で一番字を速くかかなければと焦った経験もあの試験が最後ですし、これからもないと思います。

 一方、私は何故書くのが大嫌いだったかというと、速く文章を書こうとすると、手に力が入り過ぎてしまい、手の甲や指の関節が痛くなってしまうからでした。

 なので、制限時間内に沢山の文量を筆記しなければならないのは私にとって地獄でした(試験後冷水で手を冷やすくらい)。

 文章を書くのも遅いし、手は痛いし、でも試験には合格したいと、書くのが速い友人に相談しました。

 その友人は、万年筆で筆記すれば、力を入れることができないから、その力を入れる癖も強制的になくなるかもしれないよと言われ、デパート(どこか忘れてしまいました)の万年筆売り場に行き、安い価格帯の中から万年筆を一本選ぶことにしました。

 ペリカンのロゴがかわいかったので、ペリカンの1万円ほどの万年筆を購入しました。


ペリカン クラシックM215 万年筆
今販売されているものとペン先のデザインが違う気がしますが、
鉄ペンなのにインクフローが潤沢でとても書きやすいです。
ペリカンのクリップとシルバーのリングがとても気に入っています。

 最初はボールペンの筆圧の強い書き方が抜けず、力を入れることができない万年筆になれるのに少し時間がかかりましたが、毎日万年筆で日記を書き続けることで、力を抜いて頭に浮かんだことをそのまま紙に筆記することの心地よさを理解することができました。

 資格試験は結局3度受験することになりましたが、1度目の受験、2度目の受験時にはこの一本で試験に臨みました。
 心なしか一緒に努力をしてきた戦友のような気がします。

万年筆沼にうっかり! 友人のスーベレーンm800


 試験勉強の最中、その友人が持っている万年筆を試筆させていただける機会がありました。
 それは、同じメーカーであるペリカンのスーベレーンm800というモデルでした(色はオーソドックスな緑軸。ペン先の色合いとマッチしていますよね、、。)。
 ※ 所持していないため、写真はありません。

 いや、、今でもあの衝撃忘れられませんね。溶けたチョコレートの上にペンを走らせているかのような、ペン先の走り具合。
 これが金ペンなのかと目を丸くしました。

 ところが金ペンは鉄ペンに比べ高価です。それに、「筆記具に3万も4万もかけられないよ」と衝撃の体験をしても手が出せずにいました(スーベレーンm800はもっともっと高いです)。。

国内万年筆メーカーの誘い

1 価格帯の違い

海外万年筆メーカーの価格帯の高さに打ちひしがれていたところ、
店員さんに優しく国内万年筆メーカーのところへ誘われました。

「金ペンでも国内のメーカーですと1万円台からございますよ。」


 え、、??
 1万円だしてペリカンは鉄ペンだったけど、国内メーカーだと、1万円で金ペンが買えるだと、、??

 私は早速、国内万年筆メーカーを調べようとしましたが、
 すぐにセーラーのデザインのかっこよさに目が釘付けになりました(一目惚れしすぎ。)。

2 碇マークのSailor社

 セーラーの万年筆のペン先の形だったり碇マークがかっこよかったり、22kの書き心地が気になって、セーラーの万年筆を買おうと思いました。

 販売店の人に自分の論文式資格試験の話をしたところ、
 セーラーにはプロフィットFLというまさにその論文式資格試験を受験する人のために作られた万年筆があったというお話をされて、ますますセーラーがきになりました。

 現在はプロフィットFL自体は売られていないようでしたが、その後続モデルであるブラックラスターならありますと案内していただきました。

 ブラックラスターのペン先と全体写真↓

メタリックなブラックのペン先と首軸
首軸は金属が使われてて重くなっています。
全体的にブラックで統一されたカッコイイデザインです。

 実際に資格試験の受験にもこの1本と、ペリカンのm215で書き抜きました。
 首軸部分に重みを持たせているということの恩恵を高速で筆記する中では、私が書き慣れていなかったのか、あまり体感することはなかったのですが、沢山かいても疲れにくく万年筆と出会えてよかったなと思っています!

 この2本のニブはいずれもFなのですが(海外のFは日本のMくらいの太さなので、ペリカンのm215の字幅は結構太いです)、日本の中字くらいの太さの字幅にはまってしまって、近頃は、日本の中字くらいの字幅の万年筆をしばしば購入しています(最近ちょっと清水の舞台から飛び降りる買い物をしてしまいましたので、その記事は別に書きたいと思います、、)。

 もし、こんな万年筆よかったよとかこのインク良かったよって話があれば是非教えていただきたいです!

 今後ともよろしくお願いします(*'-'*)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?