ホイットニーヒューストンの国歌斉唱が好きすぎるので語りたい。

こんにちは。どんぐりです。

表題通りです。
周りの人にこの話をする機会もないし、そもそもそんな話題にならないのですが、本当に好きすぎるのでこの気持ちをどこかで消化できないかと思い、noteで好き勝手言いたいと思います。

まずは、ホイットニーヒューストンの国歌斉唱の動画がこちらです。

マジでヤバい。
全員起立しています。全員です。1人残らずです。
この動画は1991年にアメリカのフロリダで開催されたスーパーボウルのハーフタイムショーで披露された国歌斉唱です。

スーパーボウルとはアメリカンフットボールのリーグ優勝決定戦であり、アメリカのスポーツイベントの最高峰です。そしてアメフトはアメリカで最も人気なスポーツ。
その為、アメリカ合衆国の人口は現在約3億5千万人いるとされていますが、全員家でこのスーパーボウルを見ます。全員です。1人残らずです。家で見てない人は会場で見てます。

まず大前提に、そんな最大限の注目と緊張の中、人前で歌を歌うという事がとんでもなく凄いのですが、彼女はその期待にめちゃくちゃ応えます。
以下、私が好きなところです。

1.冒頭の抑揚

1:17〜
動画のこの辺りからホイットニーが歌い出しますが、最初からクライマックスかよと思わせるほどハリッハリな歌声。お腹から声が出まくってます。
マイク使わなくても歓声に負けない程の声量で初見は本当にビックリしました。

かと思えば。

1:40〜
Aメロの1巡目では力強くチェストボイス(地声)で発声しているのに対し、Aメロの2巡目からは声量を抑え、柔らかいミックスボイスと裏声、フェイクを交えながら優雅に歌い上げています。表現力の鬼。
会場全体を見渡しながら笑顔で歌っているところも最高で、全部包み込んでやろかって思ってそうな雰囲気。実際拍手と歓声に包まれているのですが。

2.本気のサビ

2:06〜
初見、叫びました。言葉にならない言葉で叫びました。
さっきのAメロ1巡目でハリッハリに歌い、2巡目で抑えた後にサビで更にギアを上げる事で、より歌声の力強さとメッセージ性が強調されています。
半端ない。Aメロがラスボスだと思ったらサビが裏ボスで、裏ボスはラスボスの10倍強いみたいな感じ。
サビの歌い出しのトランペットが同じ音程で鳴っていますが、これもホイットニーの歌声を更にブーストさせているので、とてつもない音圧です。

ここからホイットニーは更に凄さを加速させていきます。溜めを作ったりフェイクを使ったりしてとってもグルーヴ感ある歌い方。この大観衆の前で自分の個性を出せるのが本当に凄いです。

2:55〜
クライマックスのここの裏声に変わったところも最高で、ここが1番高いところだと思わせておいてﾋｮｲﾋｮｰｲともっと高くなる。
恐らく、この段階でスタジアムにいる全員が立ち上がってるはずです。歓声が一際ｳﾜｧｧｱｱｱと鳴り響いています。私も立ち上がりました。

3.どこまでも続くロングトーン

3:01〜
曲の最後の最後にエグい事してます。
最初からずっと凄かったのに、1番凄いのはこのロングトーンでした。
バックのオーケストラの演奏に合わせて、同じ音をしっかり強調させながら約13秒間のロングトーンを披露しています。しかも笑顔で。

最後に伸ばしていた音も相当高い音ですが、それを難なくやっていますし、同じ音を1音1音ブレずに出すのも難しいはずですが、全くブレずにしっかり伸ばし切っています。
オーケストラの人達がテンション上がって何小節も伸ばしてもホイットニーは付いてきそうなくらい余裕で出してる様に見えます。

4.軍人さん達の敬礼

1:44〜
カッケェ。シンプルにカッケェ。
指先までバシッと決まってて最高です。
加えて、この後カメラに向かってアメリカ国旗を振る女性が映るのですが、この軍人さんはこういった母国の一般市民が平和に暮らせるように日々稼働しているのかと思うと胸が熱くなります。

2:16〜
軍人さん達が掲げる国旗のトンネルを抜けると、スタジアムの1番高いところに掲げられている国旗が映し出されます。
字幕で見ていただきたいのですが、歌詞がリンクし過ぎていて胸が熱くなります。

2:39〜
ホイットニーの対でふわっと現れるカッケェ軍人さん。そして軍人さんがふわっと消えて現れるホイットニー。
この軍人さん特に好きで、帽子が影になって片目しか見えておらず、陰影がついてて本当にカッケェ。胸が熱くなります。

3:19〜
歌い終わった後の戦闘機ビューン。
胸が熱くなります。

当時、アメリカとイラクで湾岸戦争が始まって間もないタイミングであり、アメリカ全体がとても緊張感のある時期だからこそ、軍人さんの敬礼やホイットニーの曲が国民に刺さったのだと思います。

少し前にホイットニーヒューストンの伝記的な映画を観た時にこのスーパーボウルのシーンが描かれていたので久しぶりに本家を観たら物凄く感動したので勢いで書きました。
映画観た後にこの国歌斉唱を観ると余計グッとくるものがあります。
オチも何もない話ですが、ここで終わりとしたいと思います。