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旅の日にお灸とツバメのはなし

5月16日 今日は旅の日。日本旅のペンクラブが1988年に設定しました。
この日は俳人、松尾芭蕉が46歳で奥の細道へと旅立った日。

奥の細道は元禄2年(1689)3月に松尾芭蕉が江戸深川を出発して東北や北陸をめぐり、8月に岐阜大垣に至るまでの紀行を俳句をまじえて記したものです。
*実際に旅立ったのは旧暦3月27日ですが、現在の暦に換算すると5月16日になります。

およそ150日間、5か月間のわたる道のり、なんと2400キロ⁉
一日に30キロから40キロほど歩く日もあったようです。
当時はもちろん道が整備されていない野道がほとんどなので相当な健脚です。

で、ここでお灸の登場!
松尾芭蕉も奥の細道の旅にあたり「足三里」のツボにお灸をかかさなかったのです。
奥の細道の序文に
「三里に灸すゆるより、松島の月まづ心にかかりて」とあります。
旅立ちにあたって、松島の月を気にかけながら、膝下にある足三里のツボに灸をすえたという内容です。

昔も今も変わらない、足三里のお灸!


江戸時代のことわざにも「足三里に灸をしない人とは一緒に旅をするな」とあります。
昔から足三里は健脚、胃腸などの調子を整える健康管理のツボとして有名だったんです。

ちなみにどんぐりも100キロマラソンに何回か参加してますが途中で何度か足三里にお灸を据えて完走しましたw

5か月で2400キロを走破した松尾芭蕉もすごいけど、海外から日本へ海を渡ってくる渡り鳥のツバメもすごいんです!

ツバメは一般的には日本が冬の間は南国で越冬をし、春になると日本に渡ってきます。主にフィリピンや台湾といった地域で越冬してから日本へやってくるのですが、その距離はなんと2,000~3,000㎞もあります。

ツバメは平均時速は40~50㎞で飛びますが、最大速度は時速200㎞で飛ぶそうです!新幹線並みだ!

そんなすごい身体能力をもったツバメですが、平均して2年程度しか生きることができないようです。
わずかな寿命のなかで海を渡り、天敵から身を守りながらも一生懸命にオスとメスが共同で巣作りを行い、泥やら枯草を集めて立派な巣が完成します。

たったの1週間で立派な巣が完成しました!

どんぐりに巣を作るのはすごく久しぶりです。10年ぶりくらいかな?

お客の出入りが多い家=繁盛してる家=「商売繫盛」の象徴として縁起が良いと昔から大切にされてきたようです。

これからしばらくは糞の始末やら大変ですが…
卵を産んで雛が無事に巣立っていく姿を楽しみに見守っていきたいと思います。


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