「会いたい」と言えない

塾講師のアルバイトをしていた時の教え子から、先生が引っ越す前に会いたいという連絡をもらった。

すごくありがたいことだ。


会いたいと言われる度、「少なくともこの人から嫌われてはいないのだ」と確認できて安堵する。

そういう人達だけを集めて、河川敷でしゃぼん玉とかやりたい。どうやって集めたら良いんだ。ジモティー?

(完全な余談だけど、22歳になってもシャボン玉はやりたいし手持ち花火もやりたい。全然ブランコも漕ぎたい。わたしが見てきた大人たちも実際こんなもんなんだったんだろうな。)



会いたいと言われることは嬉しいし、素直に言える人はすごく眩しいな、と思う。



私は人に会いたいと伝えることが苦手だ。

人に入れ込む気質ゆえ、会いたいと思う人はたくさんいるけれど、私に何が提供できるのか考えてしまう。



自分が誘われた時、そんな事は考えないのだから、気にする必要が無いこともわかっているんだけど。


それでも、育ちも良くなければ賢いわけでも面白いわけでも、特別美しい容姿を持つ訳でもないわたしの「会いたい」が迷惑じゃないかとか、根暗特有の思考で悩む。

来世は福本莉子ちゃんの顔で生まれて世界を統一したい。


自分が全ての部門で人より劣っていると思っているわけではないんだけど、その人より劣っている部分を見つけてはうじうじしてしまう。



あとまぁシンプルに自分が好き嫌い分かれるタイプの人間であるという自覚があるのもある。

私の事好きな人は好きだと思うけど嫌いな人はめっちゃ嫌いだと思う。なんか昔からそう。



でも私の周りには基本優しい人しかいないから、私のことを嫌いだとしても拒めないだろうな、とかね。

考えちゃうから、友達がほぼいない。

寂しがり屋で人好きな癖に、人見知りだから新たな出会いもない。終わっている。


正直傷つけられるし傷つけてしまう!と思って自分から関係をフェードアウトさせる人もいるから全然自業自得ではあるんだけど。



こんな卑屈な人間ばかりでは人間は滅びるだけ。どう考えても繁殖できない。


繁殖するのが良いことなのか、生まれてくることが幸福なのかはまぁ、置いといて。



「会いたい」って言ってくれる人の事を大切にしたいし彼らの眩さが損なわれないようにしたい。

会いたいって言われたら、私も会いたいよ〜!と倍の声量で返すことくらいは根暗の私にもできるので。

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