『3びきのくま』に思うこと
奥さんと話しているとき、たまたま「『3びきのくま』って子供が好きなんだよね〜 でも、あの意味ってなんだろう?」って話になりました。
小さな子供にとって、絵の可愛さや言葉のテンポのよさといった要素も重要なのでしょうが、大人が読んだとき、これをどう解釈するかな、と考えたのです。
Wikiにあらすじが書いてあったので、引用してみます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/3%E3%81%B3%E3%81%8D%E3%81%AE%E3%81%8F%E3%81%BE
解説ではマナーの大切さを謳っているなどと言われているが、私はこれを読んで「文春?」って思ってしまいました。小さな女の子にとってクマさんのおうちとは神秘以外の何物でもなくて、のぞいてみたい、食べてみたい、触ってみたい、好奇心が膨らむままに、知らなくていいことも、ついつい詮索してしまう。そうこうしているうちに、クマさんにとって大切なものを壊してしまっているかもしれないな。そんな風に、私は感じ取りました。
好奇心によって加速されるインターネット社会を生きていると、この話には、ただの教訓とは思えないリアルさ、切実さを感じてしまう。絵本の解釈はどうあってもいいと思いますが、子供が大きくなったとき、好奇心の恐ろしさを伝えるために、『3びきのくま』を思い出してもらうというのもありかもしれない。そんなことをふと思ったのでした。
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