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don
2020年1月9日 17:08
私はこの部屋の大きな窓から見える、くるしいほどあたたかな太陽あるいはひんやりとあたたかな月を何年もみつめた。飛散防止の格子柄の間に、それよりもさらに小さな格子柄が並び、やっとその姿が見える。大きな窓はまるで額縁のようにたたずみ、ただじっとそこから私の内と外を隔てている。私がこの部屋の中で唯一外と曖昧になれる場所。窓に手を当てればあたたかく、あるいはつめたく感じれる場所。そのあたたかさやつ