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私にいちばんちかいところ
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#詩

AM4:30

AM4:30

いつもいつも見上げる天井

体を布団に沈め 見上げる天井

エアコンの影はしかくく

ランプの灯りはまあるく

いつかそう遠くない未来に

私はこの天井の模様を忘れてしまうだろうか

この天井の影のなりかたを忘れてしまえるだろうか

カーテンの外はいつだって厚い生地に埋もれた青

清く不気味な青

何度も見て何度も見ないことにした朝

この天井とともに忘れてしまえるだろうか

陽炎のたつ日

ことばというものは
いつだって誰かからもらったものである
あるいは誰かから盗んだものである

しかしたいていは
誰かのことばをいちど咀嚼し飲み込み
腹の中でぐつぐつと煮込み
来るべき時に新たなものとして生み出されるもの

だから真っ当な人の口から出る
ことばには血が通っている

ことばがもともと誰かのものだったとはいえ
誰かのことばをひと噛みもせず
飲み込みもせず
ぐつぐつと煮込むこともせず
その

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わたしはわたしがわたしでありますから
わたしはわたしがわたしでありますから

わたしがわたしでわたしがありますから
わたしがわたしでわたしがありますから

わたしはわたしがわたしでありますように
#詩