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don
2020年1月30日 03:53
例えるなら、 鼻腔に冷たい空気がゆっくり流れるようなしんとした暗闇の中。少し身体を動かすたびに軋むベッドの上、今にも脳が真っ二つにかち割れそうな頭痛で目覚めて、涙目になりながらころげ落ちて、床の甘さのない冷たさにもう一度傷ついて、ただ苦しんで、もがいて、前が見えない恐ろしさに心底恐くて、掴んだもの全て私以外の場所に投げた。かるい音、おもい音、はじく音、われる音。どこかに当たった音だけが空間に返