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即興

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記事一覧

懺悔などまだまだ早い冬の薔薇(ばら) 
あの橋へ走れメロスよ富士真白
無位無冠無職を加え年の暮
生姜湯を歌を忘れたカナリヤに

無職になったのは去年のこと、いわゆる定年退職だったが、今年の暮はしみじみと感じる。

日本をリセットすべき朔旦冬至

19年に一度という旧暦の11月1日と冬至が重なった。
月は出ないし日は短い。月はこれから満ちてくるし、日は伸びる。

薄墨の葉書濡れゆく時雨かな

やはり喪中葉書が今年もポツポツと

旗日かな珈琲の受けは銀杏に

祝日を旗日と言うも死語となりいたずらに吹く選挙の風

元町のドブ板たどる秋の果て

埼玉県坂戸市

凩や首相の決断大義無し
11/18  安倍首相衆院解散表明。

冬銀河民の呻きの数あまた

冬晴れや不器用なまま男逝き
 
高倉健さんの死が号外で知らされた。
ご冥福を祈る

良寛が好んで書いたという書。
意味は勝手に考えろというところかな、指筆というアプリで書いた。

手首など切ったこともと冬の夜

酒断ちて三度(みたび)の冬や歌もなし

ダイジョウブ

ダイジョウブ

昨日「ふしぎな岬の物語」見てきた。
始まったばかりの映画なので感想は後日。
冒頭近くに元気が出る魔法と女主人が女児をハグしダイジョウブ、ダイジョウブ
と言うシーンがあった。去年東武東上線での出来事を思い出した。
ネットのどこかに上げたはずだがと昨日から
捜していた。プライベートのクラウドにあった。

東武東上線で(2013/12)
僕は吊り革に、隣に女児を連れた若いお母さん。
背までの黒髪にマキシ

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金木犀

古希近し金木犀の香る道

野の仏秋の西日に目を細め

まだ古希までは間があるが、今朝、家内があっという間よと言いおった。

09・26 即興

国分寺にて

野の川の源(もと)を辿れば曼珠沙華

神気 (かみなり)に打たれし塔は七重なり

片影の町には古き理髪店

円らなる赤子の瞳秋の風