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絵本作り:未完成の傑作より完成させた作品を積み重ねること

登場人物:どんぶりこ 話を考える人 好きなものが偏っている漫画オタク。
北見雨氷 絵を描く人 普段は漫画を描いている。 

前回までのあらすじ:ようやく色を入れた一枚を完成させる。

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北見:どうしたんだ、どんぶりこ。いつもよりもさらに顔色が悪い・・・
御茶漬海苔先生「恐怖実験室」のモデレーターのように目が充血しているよ。


どんぶりこ:そう、実は先週ある展示会を見てしまってそれ以来寝れないないんだよね。
北見:(どんぶりこの好きな恐怖漫画の話題を出していたのに食いついてこない・・・よっぽどのことがあったのだろう)何をみたの?
どんぶりこ:つい先日会期終了を迎えた「くまのプーさん展」だよ。
絵本の原画も素晴らしかったのだけど、原作者のミルンと挿絵を書いているシェパードの連携も素晴らしくて。挿絵と文字双方を生かした装丁がアーティスティックで私達の作っている絵本なんて、この世に存在させる意味があるのかって思ったよ。

北見:どんぶりこ。「くまのプーさん」と我々を比べるなんて、ジャンプ新人賞で一度も賞すら取れていない漫画家が、スラムダンクを読んで絶望するのと同じだよ。

良い悪いを決めるのは読者と編集者。

自分自身が良いと思えるものをまず世の中の人に見てもらうしかないの。
私達は天才じゃない。だから1つ1つの作品をまず完成させて、見てもらう。
その結果、未完成な部分を直して次を出す。

未完成な傑作を自分達の中で温めておくより、完成した作品を積み重ねていくことが何より大事。

どんぶりこ:うううう。ありがとう。また内容を練りなおす勇気が湧いてきたよ!
北見:よし、また頑張ろう。

数日後・・・
北見:どんぶりこ、また目が赤いけどどうしたの?
どんぶりこ:実は昨日ムーミン展を見てきてしまって。。。自らの才能に限界を感じてしまって・・・

北見:(こいつ私の話全く聞いてないな、どんぶりだけに流されたー)

次回は「プロットを再度練り直す」です。

続く。

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