カラスマセンのネタ 10/11 別れ話

〜明転〜
「もう別れよう」
「え?なんで?」
「だって一緒にいたって私たち未来ないよ」
「昨日まであんなに仲良くしてたじゃん」
「うん、だって楽しかったし」
「じゃあどうして?」
「何回も言わせないで。このまま付き合ってても私たちに未来はないし、あなたにとっても良くないと思うの」
「そうか。実はオレも最近君との関係に悩んでたからちょうどいいのかも知れないね」
「うん、そうしましょう」
「寂しくなるなぁ。今度からはどっちがモテるかで張り合うこともなくなるんやな」
「だっていっつも自分がモテるのを自慢するから」
「そうだよなぁ。でもさ、実はお前の方がモテるじゃん」
「それは仕方ないよ。だって私の方が需要あるし」
「それ言うなよなぁ…!まぁ、日本人にとってはお前の方が馴染みあるしさ」
「でもあなたもストライクゾーン広いじゃない」
「まぁな。コロッケにメンチカツ、串カツ、豚カツ、チキンカツ…」
「それ"カツ"でまとめれば良くない?一つずつ言う意味あるかしら」
「あと、中にはカレーにかける人もいるみたいだからな」
「ほーら!またそうやってモテる自慢する!」
「ごめんよ。ついうっかり」
「うっかりじゃないでしょ。ソイいうところが嫌だったの」
「でもさ、前に散々言ってたじゃん。目玉焼きに振り回されてた話」
「あれは仕方ないの。あいつって本当にクズ。自分がかけて欲しい時だけ目の前に現れてさ、私の心掻き乱して去っていくんだもの」
「でもさ、その話聞いててオレは辛かったよ」
「よくそんなこと言うよね!あなただって目玉焼きにいい顔してる時あったじゃない!」
「…それはさ、また別の話だし。しかもオレなんか1〜2回しかなかったよ」
「1回したらもうアウトなの!」
「じゃあさ、目玉焼きの話なんか元々すんなよな!」
「それは言わない約束でしょ!」
「あの時だってさ、オレがいるにもかかわらず目玉焼きにかけろって言われてかけてたよな」
「もういい。またその話?」
「オレの中では解決してないんだよ!」
「もういい!私もう行くから!」
「おい!どこ行くんだよ!」
「胡椒のところ」
「あいつも目玉焼きと関係持ってるじゃんか!」
「でもあの人の方がクールでカッコいいんだもん!」
〜走っていく〜
「あーあ、ソーッスかぁ…!最後に中濃、したかったなぁ」
〜戻ってくる〜
「胡椒、ソーセージのところにも行ってた」
「あちゃあ」

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