物忘れが激しくてフランス人の応援みたいになってっけどよぉ

自分の意思の機微にもっと敏感になっていかなければならない。チャンスの女神の前髪とは、即ち自らの気持ちの機微をいかにしてハッキリそれが自分のものだと認識して、固めて、掴んで振り切るか。自分が初めから思っていたこと(例えば恋とか好きとか)そう思ってるといち早く気付いて自分の気持ちを自覚して約定してしまう。そういうことがね。鈍いというやつ。

ところでレシピを残すということは俺にとって最も手近で手軽な遺書作成であり証明の作成かもしれない。本とか読むのもこうやって書くのもそれなりに好きだけど、どうしたって生来の短気というか粗野加減、めんどくさがりの性分でそんなにだらだら書く気もなく。でもレシピなら、そんなことないのかなと。なにより自身を見つめ直す、みたいな意味では、普段なら勘やら目分量でやっちまってるアレコレをまとめていく作業だし、レシピ作成ってのは良い気がする。つまりは、俺の動作や感覚の、ほんとのほんとに、五感というか、自分自身のコピーというか。バ美肉おじさん(なんかだいぶ前に流行ったよな?)みたいなイメージ?どこかレシピ作りは倒錯的な気がする。本来なら教えるべき誰か、教えを乞うてくれる誰かに向ける物なんだろうけど、目的が遺書だからね。俺は昔から教えるのが下手だし、そしてその割になぜか理詰めタイプとか冷静とか他人から思われていて、自分自身は無意識のところで勘とか感覚で全部やった方が"通る"ことの方が多くて。教え下手ってのは練習下手だと思うから、覚えが悪くてとりあえず反復ばっかで身体で覚えた、みたいなことばかりになるのかなって。それで教え上手こそ、ほんとに上手いみたいなやつがあるじゃない?アレになりたいんですね。アレアレって物忘れが激しくてフランス人の応援みたいになってっけどよお。とりあえず計量器とタイマーを買ってノートかなんかに手書きで作ってみようと思うだけ、思うのでした。それを忘れないためのメモ?

人の話を鵜呑みにしてしまわないように、食べる時は早食いせずに咀嚼回数を増やして腹八分にすれば健康なのは心も身体も一緒なんですよ。

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