【note】「オンライン帰省」っていうが…

「GoToなんちゃら」ってのがある一方で、今年のお盆は帰省を控えましょう…その代わり、オンラインで帰省しましょう

って言うけれど、そんなカンタンにできるものなのか?

①地方の特に高齢者が、ZoomやSkypeを操作できるのか?

日経新聞では、簡単にできるとの記事が出ていたが、それは本当なんだろうか?ここ数か月、Zoom,Skypeでの会議や、Meetでのオンライン講義を行ったけれど、結構手間だった。それだけでなく、セキュリティなどの環境設定が、簡単にできる…とは思えない。

②そもそも通信環境が、地方では整っているのか?

これも、大きな問題で、都市部ほどに通信環境が整ってないと聞く。携帯・スマホ環境は、あっても通信回線が都市部ほど太くないとか、従量制になっているとか、インターネット回線をそもそも引いてないとか…。
今年、オンラインで授業をやったが、IT系の学校の学生でさえも、充分整った環境を自宅に持っている訳でもなかったので、すべてテキストベースで行った。首都圏のIT系の学生でさえも、そういう状態である。

③お盆に帰省するのは理由がある

お盆に帰省するのは、日本古来からの言い伝えで、先祖の魂がお盆の頃に馬に乗って帰ってくるといういい伝えがあるからであり、単に実家に帰って顔を合わせるだけではない。だから、生きている我々ぐらい、肉体が帰らないと先祖が寂しがるのではないか…と思う。まぁ、我々は電波で、先祖は魂で帰省する…なんて言い方もできなくもないけれど…。

そんな訳で、政府が帰省の自粛に後ろ向きなのは、そういった事情があると思う。これはきっと通信環境等が整ったとしても、同じ答えになるのではないかと…。日本に限らず、世界のあらゆる風習というのは、経済や政治以上に大切だと、私は思う。

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