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宇宙の天気(太陽フレア)がちょっと気になる

ここ数日、にわかに太陽フレアの話題が駆け巡った。

太陽の黒点が増加傾向にあり、2025年くらいに大きな太陽フレアが発生するかもしれないという話はけっこう前から言われていて、実は私も手帳にメモしたり、「太陽フレア 株上がる銘柄ある?」などと都合の良いことをスマホのメモ帳にも入れていた。

ただ、日々の生活に流されるままろくに調べず2024年に。
いくつかの記事を読む限り、2025年頃だと思われていたピーク予想が修正され、今年2024年が一番危ないと言われているそうだ。


私はさっそく、宇宙天気予報のメール通知登録をした。
宇宙天気予報はSFブログのタイトルではなく、国の機関が運営しているサイトだ。プロトンやらデリンジャーやら、正直何のことかさっぱり分からない用語も多く並ぶが、学びの第一歩はまず情報に触れることからだ。


次に、太陽フレアを含む太陽活動がもたらすリスクについて、改めて記事を読んでみた。
簡単に言うと、莫大なエネルギーを持った太陽がブフォーーとそのエネルギーの一部を宇宙空間に放出すると、小さな小さな地球はどうしても影響を受けるということなのだが。
たぶんざっくり言うと「電磁波」の話ってことでいいのかな。私のおぼろげな素養がたしかであれば、光も電波もすべて広く電磁波という括りで語れるはずだ。波長の長短(周波数の大小)で分類されているだけで。

読んだ上記の記事から、気になった部分を要約するとこんな感じ。

  • 太陽フレアは、通信・GPS・その他衛星・航空機・電力等の領域に影響する。宇宙物理学者の柴田氏によると、2024年・2025年だけでなく、今後5年くらい先まで大規模な太陽フレアを警戒する必要があるそう。

  • 2022年6月、100年に一度規模のフレア発生で何が起きるか、国が「最悪のシナリオ」を想定した報告書を発表したそう。

  • 太陽フレアの放射物質と時間差

    • X線:地球に8分で届く→ 通信障害

    • 高エネルギー粒子(プロトン現象):地球に届くまで30分から数日

    • 地磁気擾乱(磁気嵐):多くのインフラが影響を受けるまで2~3日程度

2年前、スペースX社のスターリンク衛星が、太陽フレアの影響を受けて約40機落下したという話も衝撃だ。

私たちの生活は、知らない間にたくさんの衛星運用による恩恵を受けている。
そうでなくても、高度にインフラ網が発達し電子化された社会において、通信や位置情報や電力が不安定・不正確になる影響は甚大である。
日常生活の単なる「不便」を超えて、医療機関や救急搬送などのセーフティネットの機能不全、国や企業の保有データ保全リスク、混乱に乗じた犯罪行為や軍事行動なども考えられるだろうか。

今後私たちは、ますます ‘宇宙天気’ を気にせざるを得なくなるのかもしれない。


'24/05/11 最終更新

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