話を作るのが好きだった頃の話

高校生の頃に文芸部に入るほど、本を読むことと、文章を作ることが好きでした。本を読むことは現在も当時ほどの熱量は無いものの、まだ好きでいるのですが、書くことに関してはもう忘れ去ってしまいました。

なのでこれからの投稿は、書くことのリハビリになっていくかと思います。

今回はそんな文章を作ることが好きだった頃の話。

高校の文芸部である時、怪談を語ろう、という企画を行いました。
この企画のミソは、怪談は“事実”でも“創作”でもよい、というところでした。
もちろん怖い経験をしたことがあれば、それを語ればいいし、なければ文芸部らしく(?)作ればいい。

私は実際怖い目にはあった事は無いので、創作で怪談を語りました。金縛りに関する話で我ながらまぁまぁリアリティのある話だったと思います。話したあとのリアクションを見ながら、これは事実と思ってくれたんじゃないかとニヤニヤしそうなのを堪えていたのを覚えています。

その企画をしたのは一回きりで、参加したのが私以外は同級生はおらず後輩ばかり。その後その話をすることはありませんでした。なぜなら創作なので。怖い経験では語れません。

それから時が経ち、大学生になり、地元を離れ一人暮らしを始め、久しぶりに高校の時の仲の良い同級生に会った時、彼女が最近金縛りにあったという話を聞きました。その時彼女が不思議なことを言ったのです。

「高校の頃、金縛りにあったことあったよね?」

彼女に話した覚えはないし、もちろん実体験ではありません。ですが彼女は確かにその話を聞いたと言います。しかも、昨日の夜に起こったという体の話で聞いたと主張しました。

それ以来、怖い話は見る専門で作ることは出来ませんし、是非そういうことは全て創作であることを願っています。

本日は以上です。


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