メンタル断捨離

私は自己肯定感が低い。

見た目や学歴や職歴や貯金のなさやあらゆる事柄が人より劣っているし、追い付けないし、がんばったところでもうどうにもならないのだと、あきらめている。自己肯定感が低すぎて逆にプライドが高くなってしまっていさえする。他人には理解しずらいと思う。私自身、理解できていないから。

自分よりも社会的に立派な友人にどれだけ励まされても全く受け入れない。

梃子でも動かぬ、強靭な意思で絶対に自分は無能不能低能と言い張る。なのに、時折行動が大胆すぎて「本当に思っていないことばかり言うな!」とその友人にあきれられ、そんなことはない!自分がいかに自分を嫌いで、世の役に立たず、人に不快感を与え続ける存在かを演説して、堂々巡りの険悪な言い争いとなりお互い疲れてその場を解散する。

そんなことをこの数か月繰り返していた。

年末にその友人が音信不通となった。ちょうどその直前に私は彼に生活費の無心をしていたので「ああ、ついに見限られたのだ」とその時は思った。

冷静に、そりゃあこんな奴とは縁を切るよなあ、とただただ思った。

彼は私のゆがんだ行動力をまっすぐに修正しようとしてくれていて、「自分に合った場所さえ見つけることができれば、きうじは人から認められる才能や能力を発揮できる人なのだ」ともう10年近く言い聞かせてくれていた。しかし、私はそんなことないだろうと受け入れなかった。だが彼は、こんなに頑固な私に会う機会があるたびそう言い聞かせ、ついに家を出ることまでさせた。向こうも相当の頑固だと思う。

頑固比べライバルがいなくなった。

大変、申し訳ないことをしたと、反省とも後悔ともなんと言っていいのかわからない気持ちでいっぱいになってしまった。

それからひと月ほどして、入院していた旨の連絡が届き、見限られたわけではなかったと知る。少しほっとした。


この件で、あまり自分を卑下しすぎてもよくないなとすごく反省した。

彼のほかにも私のことを気に入って付き合いを続けてくれている友人・知人がいることに改めて気づいた。

何が良くてみんな私と仲良くしてくれているのですか・・・

これはけっこう本当に疑問。何のメリットも提供できず、不快感しか与えず、、、、とまた負のループが始まりそう。だけど、ありがとう。


卑下しすぎの自己肯定感低い低い病をちょっと断捨離できた気がしている。

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