令和の女性向け二次創作についての所感【嫉妬、字書き】

最初に私のことについて、とある界隈で字書きしてる腐女子です。活動を始めたのは支部黎明期、携帯サイトは経験済み、それからどっぷり今まで二次BLにはまってきた人間です。
いわずもがな、このnoteは女性向けといってもBL書きについてがメインになります。夢界隈だとまた事情が違うと思うのでそれだけ。
私が字書き中心で活動しているのもあり字書き独特の文化についてになるかも。絵とか漫画も描くけどその辺の文化についてはちょっと未知数。文章より巧拙が一目瞭然だからね。

①最近の二次創作界隈は闇堕ちしやすい

携帯サイトが主流だった昔から圧倒的に訪問者が多いような有名サイトさんとか、ものすごい世界観を紡ぐ二次創作者さん自体は存在していたけれども、数字という絶対的な評価基準があんまり存在していなかったので(ランキングとかはあったけど)結構みんな自由に気ままに創作できてたんじゃないかなあという印象。
それが支部とツイの台頭によってあくまで自分一人の世界におさまるレベルだった二次創作が、透明なようで確かにおびただしい数で存在している読者という名の「数字」、そしてそれを掻き集めて神扱いされがちな「大手」にかなり左右されるようになっちゃったなあと思います。
二次創作は書きたいものを書くことが目的、評価は二の次っていうのは正論だけど必ずしも好きだけではやっていけないのが実情で、一定の評価を貰えている所謂中堅から上以外の創作者はなんかまあ、自分なんかいらないような感覚に陥るのもしばしば。作品だけの評価じゃとてもじゃないけどやっていけないからタグ使って繋がったり交流したりする人もいれば、その煩わしさを嫌悪してひたすら作品のクオリティをあげる人もいます。どっちが正解とかはないんですが、いずれにせよ楽しい趣味であるハズの世界で死に物狂いで何かしらの努力をしてようやく水を得ているような感じなんですね。
うーん、そりゃ苦しいわけだ。いろいろあって書けなくなる人もいるだろうし、最悪あんなに大好きだった原作が嫌いになっちゃう人もいるでしょう。
これって今の二次創作界隈独特の文化ですよね。
このnoteでは、どうやったらみんなが楽しく二次創作を続けられるかってのをゆるーく考えられたらと思っています。

②何があなたを苦しめているのだろうって話

ブクマが伸びない?いいねが伸びない?大手に認められない?
まずその辺を整理しましょう。わかります、もう何がストレスなのかよくわかんなくなってる人もいるでしょう。私も性根が悪いのでよく二次創作者の愚痴垢なんかを覗いたりする。二次創作は所詮原作の威を借りてるだけ、作家気取ってバッカみたい、お前のプライベートなんか知らねえよ黙っとけとか、もーうね、何が大元のストレスになってるのか分からないまま何かを目にするたびに苦しみのたうち回っているのがよくわかります。
良くも悪くも他人に関心が向きすぎです。他人への嫉妬心や敵意は創作意欲に繋がるし、泥臭い感情をぶちこんだ物語ほどブクマは知らんけど、確実に読者の心に爪痕を残します。他人への関心を間違った方向に使ってはいけません。
何がどうなったら、あなたの心は落ち着きますか?
すっごく怠くて頭痛もしていて具合が悪かったけど、糖分を摂ったら一気に体調が良くなった、そんなかんじで、何か一つ達成されたら他の問題なんかどうでもよくなったりします。
大手は神作品を生産し良い作品を持ち上げる機械ではない、一人の偏屈な人間です。ROMもあなたもわたしもそう。ただの偏屈な人間。そんな中、数字をコントロールするなんて無理ゲーです。他人を自分の思い通りに動かすことができないから戦争だって起きるし社会はゴタゴタしているんです。
だったら目的を変えてみましょう。数字じゃない。読者が次のジャンルに行っても、「あんな話があったな」と思い出せるような、誰かの心に残る話を書くことにシフトしてみませんか?

③創作の原点は、自己の主張

なんか難しい話になってきましたが。
それが原作という下駄を履いた二次創作であっても、こんな二人が見たい、こんな推しが見たい、そんな気持ちでみなさん創作してますよね。立派な自己主張です。ありったけの解釈を込めた自分の魂みたいなものです。ここは賛否両論あると思いますが、そうしたものに一次も二次も貴賎はないと私は思っています(当然原作を二次創作が超えることはありませんが)
ブクマがいくら伸びても簡単に忘れられていく話もあります。ただの消費です。寂しいですよね。それよりだったら、例えブクマやいいねが天井にとても届かなくても、誰かを泣かせたり、心をゆさぶったり、この作品に出会えてよかったといってもらえる方がずっと創作者冥利に尽きるって感じじゃないですか。
交流とか大手とか、あのひとがムカつく、このひとがムカつく、うらやましい。いろいろな感情に毒される世の中です。
でも原点は創作する自分と、それを受け取る読者の二者だけだったはずです。
もっとシンプルに考えてみましょう。

次回からは、読者の心に爪痕をのこすものについて書けたらと思ってます。

私が飽きなければ…