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絵を描く動機

 『モリのいる場所』という画家の熊谷守一を扱った映画を見た。その中に守一役の山崎努が、絵を描くのは好きではないというような意味を語る部分があって、正直だったのだなぁと思った。正直に成れたというべきか。
 
 サツマイモの切り口や雨樋を描いた絵には驚いたので、彼の回顧展へ行った事がある。

 年代順に作品を見ていくと、晩年のパターンが完成してすぐに、絵を描く興味を失った事が分かる。その後も作品は続くのだが、はしょって帰ってきた記憶がある。私には珍しい事だった。あの時、私は熊谷守一という人物に興味を失った。  

 天狗様には用事がない。

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