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リンダロンシュタット/サウンド・オブ・マイ・ヴォイス

待ちに待ったリンダの映画が遂に封切られた!
この映画はリンダファンには最高の贈り物だ。
ファンなら涙無しには観れないだろう。

リンダのナレーションにより幼少の頃の記憶から始まり歌手デビュー〜栄光の70年代〜パーキンソン病発症による引退まで素晴らしい映像と共に克明に綴れられている。全盛期の70年代に片寄って無いのも良かった。ジャズボーカル期〜ラテン回帰期も丁寧に綴られている。
現在のリンダの元気な姿を見れたのもとても嬉しかった。
最近の音楽映画は本当に素晴らしい。
来月上映のローレルキャニオンはとても楽しみだ。

私とリンダとの出会いは1974年ラジオで聴いた「悪いあなた」だった。ハードロック大好きな中学生の心に何故か訴えるものがあったのだ。
その後私はウエストコーストロックに夢中になり、リンダのアルバムを次々と収集していった。
そして1979年にリンダは日本にやって来てくれた。

チケット買う為に私は友人と一緒に徹夜してチケットを買った。努力の結果フェスティバルホール5列目という最高の席が確保出来た。
あの頃はファンの努力が報われた時代だ。
現在はどうだろうか?
前座はリヴィングストンテイラーという豪華さだ。
リヴは最高だった。
生ギター1本であれだけの事が出来るのには心底驚いたのだ。観客も大喜びだった。
リンダははっきり言って期待外れだった。
長いツアー生活で疲労が溜まっていたのだろうか。
前列なので彼女の表情はよく見えた。
予定調和の淡々としたステージだった。
歌う喜びが私には全く感じられなかった。
リヴの歌はガンガン私の心に伝わってきた。
リヴが素晴らしかっただけにとても悲しかった。
でもリンダが嫌いになったりはしなかったけどね。

NOTE書きながら聴いてるのは1987年に発売されたスペイン語アルバム「CANCIONES DE MI PADRE」

私はSALSAが大好きなので、すんなり入り込めたがリンダファンは驚いたのでは無いだろうか?
80年代に入りニューウェイヴ路線からジャズボーカル路線に移行した後のメキシコ音楽路線のアルバムだ。
でもこのアルバムはとても素晴らしい。
リンダのラテンを歌う喜びが私の心にガンガン伝わってくる。

最後に一番好きなリンダのアルバムってどれかを考えてみた。リンダのアルバムって非常にクオリティーが高い。とにかく良い曲が沢山詰まっている。
特に70年代後半のアルバムはとんでもないクオリティーだ。
1枚選ぶならHASTEN DOWN THE WINDかな。

カーラボノフの3曲の素晴らしい名曲はどうだ。
この時点でカーラの才能は全く知られていない。
彼女はこのアルバムのお陰でメジャーデビュー出来たのだ。
リンダとピーターアッシャーは素晴らしい曲を見つけるのがとても上手い。そしてオリジナルを超える魅力を与えてしまうのだ。

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