タイムマシンに乗って過去データをGET！（前年同月比）

DomoのMatzです。

今回は、前年同月のデータをDomo上で集計する方法をご紹介します。現状の良し悪しを判断するために前年同月と比較すること、ありますよね？

ちょっと視点を変えて考えると簡単に前年同月のデータを作ることができます。


1. データの持ち方

日付と金額のデータがある場合、以下のように過去から現在まで連続したデータをもっていたとします。
例）2020年8月から2021年10月までのデータ
※スペースの都合上8月～10月の３ヶ月にしています

2021年10月の金額「329,897」の前年同月データは2020年10月の金額「391,276」となります。このように前年同月と比べたい場合、どのようなデータを作成しますか？恐らく以下のような前年データを想像するのではないでしょうか？

直感的に理解しやすいだけではなく、システム的にも比較は「横」同士でないと難しくなります。では、このようなデータを作成する方法を考えてみましょう。

2. タイムマシンに乗って未来へGO！

突然ですが、今が2020年10月1日であり、財布に１万円入っているとします。そして、財布を持ってタイムマシンに乗って、１年先の2021年10月1日の未来に向かったとします。

※イラスト：いらすとや
https://www.irasutoya.com

無事に2021年10月1日の未来にたどり着きました。ところで、財布にある１万円ですが、これは「いつの」お金でしょうか？１年前から持ってきたので、前年のお金になります。はい、前年同月データが完成しました。

このように日付を１年追加し、値の定義を変更する（前年金額）ことで前年同月データを作成することができます。

3. 実装例

以下のようなDatasetからスタートします。

１２か月（１年先）を日付に追加します。

列の定義を変更します。12ヶ月追加した日付の列と金額の列の名称を変更します。

最後に、加工を行っていない現在のデータと行の追加（UNION）することで完成です。
「金額」「前年金額」ともにnullが存在していますが、カードで集約するので問題ありません。

カードは以下のようになります。

4. まとめ


前年同月データについて以下の内容でご紹介させていただきました。

1.データの持ち方
2.タイムマシンに乗って未来へGO！
3.実装例

今回ご紹介した方法を利用いただければ、前月比較（日付を１か月加算）、前年同曜日比較（日付を５２週加算）などの応用が可能です。実は、今回ご紹介した方法以外にも、「前期比」といったグラフタイプを利用する・BeastModeを利用するなど別のアプローチもあります。ただし、データを作成した方が利用できるグラフタイプが多く自由な表現ができるようになります。

前年同月データを作成し自由で快適なDomo Lifeをお過ごしください！

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