見出し画像

Domoではじめるチェック業務の自動化

DomoのテクニカルコンサルタントのTatsuです。

BIというと一般的にはデータの可視化やダッシュボードを思いうかべる方が多いと思います。DomoはCloudベースのModern BIというコンセプトを掲げており、データの可視化やシェアのための機能に大きな強みを持っています。

しかし、Domoの活用方法は単なるデータの可視化にとどまりません

実は、Domoの強力なデータ接続・データ加工・アラート機能を使い倒すことで、様々なチェック業務の自動化も可能になるんです。

今回は、実際のお客様でCRMや会計データのチェック業務をDomoで自動化した例をご紹介します。

Domoでチェック業務を実装する背景


その前に、そもそもなぜDomoでチェック業務を行うニーズが出てくるのか?というポイントについて触れておきたいと思います。

CRMでも会計システムでも、基本的には各業務領域に特化したチェック機能は実装されているのが理想ですが、それでおさまらないケースも多いのが実態です。理由としては、以下があげられます。

①システムの機能が不足しているケース
単純に利用しているシステムの機能が不足していて、シンプルな要件であってもチェックがかけられないケースはよくあります。また、チェックはできても、エラー検知時に自動でアラートを飛ばしてくれるわけではないというケースもあります。

②複数データの組み合わせが必要なケース
会計データとExcelで管理している予算データを突合して予実乖離状況を出したいなど、単一のモジュールだけではチェックが完結しないケースもあります。

上記のような制約のために、システムからデータをExcelにエクスポートして、目視あるいは、関数やマクロで別のチェックをかけているという例は非常に多いのではないでしょうか?

Domoを導入したお客様は当初はレポーティングを目的に、必要なデータをDomoに集約していきます。そして、ある程度データのが蓄積されてくると、「このチェック業務、今なら全部Domoでできるんじゃないか・・?」ということに気がつき始めるのです。

ここからは、実際の事例をご紹介していきます。

営業管理の事例


・ヘルススコアチェック先日の別の記事でご紹介したカスタマーヘルススコアもチェック業務の一種です。サービス利用状況やカスタマーサポートへの問い合わせ状況、カスタマーサクセスのコンタクト状況など、あらゆる顧客別データを集約し、契約継続のリスクスコアリングを行い、リスクが一定基準を超えたユーザーを自動で抽出します。それまでデータの収集・加工・評価が俗人的に行われていたものが、評価基準が統一され、レポート作成から基準超過の関係者へのアラートまでが自動で飛ぶようになります。

・案件ステータス入力チェック
営業部門でよく伺うお悩みとして、営業メンバーがCRMの案件ステータスや見込みをなかなか入力してくれないために、売上予測精度が上がらないというものがあります。Domoで商談状況や売上予測の可視化を行う例はよくあるのですが、それとセットで契約予定日の超過など入力漏れのチェックを行い、上長や担当者にアラートを飛ばすといったことも可能です。

財務経理の事例


会計システムから伝票や元帳のデータを連携し、Domoで財務レポートを可視化したお客様では、次のステップとしてチェック業務の自動化へ進んでくケースがよくあります。

・経費精算申請不備チェック
経費精算の申請不備チェックを自動化した例があります。社員数が一定人数を超える企業では経費申請の数も膨大になり、それに伴って申請の不備・間違い、あるいは不正請求をチェックする業務の負荷も高くなるのではないでしょうか。

もちろん、経費申請モジュールで最低限の入力チェックはかかっていると思いますが、実際の業務に即した細かいチェックまではできないケースが多いものです。Domoは非常に柔軟なデータ加工機能(ETL)が標準で搭載されているため、細かい業務チェックもノーコードで自動化することが可能です。

また、勤怠データと突き合わせて、休暇の日に交通費申請が出ていないか?など、他のデータと組み合わせなければ実現できないチェックも実装することができます。

同様の考え方で、支払伝票のチェックも可能ですし、科目別や部門別で予算と実績の乖離状況をチェックして、一定以上の乖離があるものだけを自動でリストアップするなどの業務も可能です。

その他の事例


他にも、様々なチェック業務をDomoで自動化した事例があります。
品質管理:製品ごとのクレームや修理の件数をチェック & アラート
解約率:サービスごとに直近1ヶ月の解約率をモニタ & アラート
労務管理:36協定違反状況をチェック & アラート
労務管理:社員の出勤/リモートワーク状況をチェック & アラート

最後に


Domoを活用することでデータをダッシュボード 上に可視化するだけではなく、業務の効率化・自動化まで実現できるというイメージを持っていただけたでしょうか?こんなことできないか?というアイディアやご相談があれば、是非Domoまでお問い合わせください!

=====

Domoはいつでも30日間無料でお試しいただけます。