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不動産購入に必要な知識と流れを建売ハウスメーカーの営業マンが解説【不動産屋さんが使うあの言葉の裏側を解説します】




  • 不動産購入に必要な知識を知りたい

  • 不動産屋さんの言葉を鵜吞みにして後悔したくない

  • 不動産購入の流れを詳しく知りたい


このような疑問を解決します。


建売メーカー営業マンとして8年働いている経験を活かして本記事を作成しています。実際に私が契約書類を作成している物件は300を超えています。


本記事の内容

  • 不動産購入で最低限知っておくべき知識

  • 不動産購入の流れ

  • 営業マンの甘い誘惑

この記事の最後には、契約書に実際に入る重要な文言を紹介しています。


重要なポイントを抑えて無理なく安心して家を購入し、幸せな生活を送って下さい♪


  • 家購入で後悔したくない

  • 自分に合った住宅ローンを組みたい

  • 自分に合った家探しをしたい

このような人は、ずぼらな人でも後悔しない、建売住宅の探し方簡単3ステップ【建売ハウスメーカーの営業マンが解説します】を参考にしてください♪


不動産購入で最低限知っておくべき知識

不動産購入で最低限知っておくべき知識は以下の通りです。


  • 消費者保護の徹底

  • 駅近、広々、格安物件は無い

  • 完璧な物件は無い

それぞれ具体的に解説していきます。


消費者保護の徹底

言うまでもなく不動産は高額ですよね。つまり一生に一度の買い物となる人がほとんどです。一生に一度、高額な商品を購入する際に、素人である一般消費者に不利なことがあっては大変な事態になってしまいます。


その為にあるのが「宅地建物取引業法」という法律。この法律は買主保護を目的としているため、何も知らないお客様でも、ある程度安心して家を購入できるようになっています♪とはいっても、不動産屋さんの言う事を鵜吞みにしてしまうと、後悔する確率が高くなってしまうので、きちんと調べることが必要となりますね♪


駅近、広々、格安物件は無い

誰もが、便利で広くて安い物件を探していますが、そのような物件はありません。基本的には人気の物件は価格が高くなり、人気が無い物件は安くなります。


とはいっても、不動産の価格はどんどん上がっていっています。材料費やガソリン代等、すべての商品の値段が上がっているので、そのことは知っておきましょう。


不動産購入でおすすめの方法は、価値観を明確にして優先順位を決める事です。明確な価値観と優先順位を自分の中で決めておけば、誰になんと言われても迷うことが無いからです♪


完璧な物件は無い

購入前に完璧だと思っていても、住んでみて納得がいかない事は多いです。理由は人間の欲求には上限がないから。


「家は3回建てないと納得のいくものはできない」という言葉があるのは、「完ぺきな物件は無いんだよ」という隠れたメッセージだと私は思っています。


不動産購入の流れ

不動産購入の流れは以下の通りです。


  1. 物件を探す

  2. 資料請求・内見

  3. 購入申し込み

  4. 住宅ローン事前審査・承認

  5. 売買契約・手付金の支払い

  6. 住宅ローン本申し込み・承認

  7. ローン契約

  8. 物件立ち合い・キズチェック

  9. 引渡し、残金決済

それぞれ具体的に解説していきます。


1.物件を探す

通常物件を探すときはスーモやホームズなどのインターネットで検索します。希望の条件を入力すれば、条件に合った物件が表示されるのでとても便利です。


インターネット以外で物件を探す方法は、不動産屋さんに直接行くか、新築売り出しをしている現場に直接足を運ぶ方法があります。


2.資料請求・内見

気になる物件が見つかれば、資料請求をしたり、内見をしたりします。内見は不動産屋さんを通して行いますが、最近では内見動画を掲載している不動産屋さんも多いです。


3.購入申し込み

購入したい物件に出会えたら、購入申込書を記入して購入申込をします。「買い付け」と言われる事もあります。


購入価格や諸条件の相談はこのタイミングで行います♪逆に言うと、このタイミング以外では交渉が難しくなるので注意してください♪


4.住宅ローン事前審査・承認

いざ購入したいと思っても、実際に買えないと意味がありません。つまり金融機関が住宅ローンを貸してくれるか、審査をする必要があります。


住宅ローン審査は、物件購入前に行う事前審査と、物件購入後に行う本審査があります。事前審査が承認になれば本審査で否決になる可能性はほぼありませんが、事前審査でうその申告をすると、本審査で否決になる可能性があるので注意してください♪


ちなみに事前審査に掛かる時間は約1週間です♪


5.売買契約・手付金の支払い

事前審査が承認になれば、いよいよ契約となります。契約書類に記名、押印をすることで契約完了となります。


また、契約締結の証として「手付金」を支払います。手付金は50万円~100万円が一般的で、売買代金の一部となります。


例えば、売買代金の総額が3000万円で100万円手付金を支払っていたら、残代金は2900万円となります。


6.住宅ローン本申し込み・承認

契約後、住宅ローンの本審査を行います。「この物件を契約しました。お金を貸してください」と、審査をしてもらいます。本審査が無事承認となれば、安心して物件を購入できます♪


ちなみにローン本審査に掛かる時間は約1週間です♪


7.ローン契約

住宅ローンの契約は、「金銭消費貸借契約」といいます。長い名前で覚えづらいですよね。


多くの場合、省略して「金消」、「金消契約」と呼ばれています。ひとことで説明すると、お金を貸します、借りますという契約。


ローン契約から引き渡しまで掛かる日数は1週間程度です♪


8.物件立ち合い・キズチェック

ローンの本承認が下りたら、購入する物件で立ち会い、キズチェック、不具合チェックを行います。気になるキズや汚れ、窓やドアの開閉不良等があれば、売主に伝えて引渡しまでに是正をしてもらいます。


基本的に補修で対応するので、交換には応じてくれない事を知っておきましょう♪


キズチェック、不具合チェックについて詳しく知りたい人は、【見落とし厳禁】新築戸建ての内覧会チェックリスト15選【プロが解説】を参考にしてください♪


9.引渡し、残金決済

すべての準備が整ったらようやく引渡しとなります。引渡しは銀行に集まって、残代金を売主に振り込むことで完了します。振り込みが完了すると、司法書士の先生が、所有権移転の登記を申請します♪


引き渡しと同時に新居の鍵を受け取り、いよいよ新居の生活がスタートするというわけですね♪


営業マンの甘い誘惑


営業マンの甘い誘惑について解説したいと思います。甘い誘惑とは、よくある言葉のテクニックのこと。どのような意図があり、あなたにとってどんなメリットがあるのかを説明していきます。


  • 甘い誘惑1:家賃を払うよりお得ですよ

  • 甘い誘惑2:相場が上がっていますよ

  • 甘い誘惑3:将来資産になりますよ

なんだかよく聞く言葉ですよね。それぞれ具体的に解説していきます♪


甘い誘惑1:家賃を払うよりお得ですよ

あなたが住んでいるアパートの家賃が7万円だとして、ローンの支払いが毎月7万円だとしたら、家を購入した方が良い気がしますよね。


この誘惑は古くから使われている伝家の宝刀で、確かに支払いが変わらなければ、広い家に引っ越せてメリットしかない気がします。


実際のところ、本当にメリットだけでしょうか?解説しています。


家を買ったら家賃を払うよりマイナス

結論は、「金額だけを見るとマイナス」です。家を買うと、固定資産税、都市計画税、メンテナンス費用が発生します。これらはアパートに住んでいるだけでは掛からなかったお金です。


更に家のメンテナンス費用は高額になることが多いので、注意が必要です。繰り返しにはなりますが、金額だけ見るとマイナスとなってしまいます。


それでもなぜ家を買う人が多いのでしょうか。それは、家を買うと自分の所有となるので、「好きに使える」「広くなる」「夢のマイホーム」といったメリットがたくさんあるからです。


金額のマイナスを帳消しにできるほど、家の購入は魅力的ということですね。


「家賃を払うよりお得」言葉だけに惑わされないように、冷静な判断を心がけましょう♪


甘い誘惑2:相場が上がっていますよ

相場が上がっているから、価格が高いのは当然のこと。というメッセージが隠されているこの言葉ですが、実際のところ価格は上がっているのでしょうか。


相場は上がっている

結論からいうと相場は上がっています。昨今はガソリン代も上がり、レジ袋も有料になり、様々なものが値上がりしています。実は不動産も値上がりしていて、家を建てる建築費も以前より100万円以上高くなっています。


不動産屋さんの営業マンは、噓を付いているわけではありませんが、相場が上がっているからこれくらい高いのは当然だよ。と納得させようとしてきますので、近所の物件がどのくらいの価格で販売されているかは確認しておきましょう♪


甘い誘惑3:将来資産になりますよ

ローンを払い終えたら、家は完全にあなたのものになります。一見、凄くお得のように聞こえますよね。


しかし、将来資産になるかどうかは全く別の話です。多くの人が自分の家が資産になると勘違いしてしまっているので、注意点を解説していきましょう。


資産になるかどうかは、立地が大切

渋谷駅徒歩1分の土地と、誰もいない辺境の地、どちらが高く売れるでしょうか。


更地の土地と、築50年の古屋が立っている土地ではどちらが高く売れるでしょうか。


当然、前者ですよね。つまりあなたが買った家は、年数が経つにつれて価値がなくなっていき、土地のみの価値となってしまうという事です。


築数十年経過した建物は、処分費の方が高くなります。あなたが買おうとしている物件が将来資産になる土地か、もっと言うと、将来高く売れる土地なのかをよく考えて購入することをおすすめします♪


とはいっても、どんな土地が高いのかなんて分からないよ。このように思う人が多いと思います。基本的には駅近くが土地の値段は高く、駅が遠いと価格は安くなりますよ♪


繰り返しにはなりますが、将来資産になるかどうかは、人気の立地なのか、価値がある土地なのかを総合的に判断をする必要があります♪


不動産購入に必要な知識と流れまとめ


不動産購入に必要な知識と流れは以下の通りです。


不動産購入で最低限知っておくべき知識


  • 消費者保護の徹底

  • 駅地下、広々、格安物件は無い

  • 完璧な物件は無い

不動産購入の流れ


  1. 物件を探す

  2. 資料請求・内見

  3. 購入申し込み

  4. 住宅ローン事前審査・承認

  5. 売買契約・手付金の支払い

  6. 住宅ローン本申し込み・承認

  7. ローン契約

  8. 物件立ち合い・キズチェック

  9. 引渡し、残金決済

営業マンの甘い誘惑

  • 家賃を払うよりお得ですよ

  • 相場が上がっていますよ

  • 将来資産になりますよ

いかがでしたか。皆さんのお役に立てれば嬉しいです。


契約書に入る重要な文言集

本物件敷地内に井戸がありましたが、撤去、お祓い済です。

井戸は嫌がる人が多い為、契約書や重要事項説明書にこのような文言を入れます♪


  • 家購入で後悔したくない

  • 購入後にローンの支払いで苦しみたくない

  • 自分に合った家を探したい

このような人は、ずぼらな人でも後悔しない、建売住宅の探し方簡単3ステップ【建売ハウスメーカーの営業マンが解説します】を参考にしてください♪


最後までご覧いただき誠にありがとうございました。

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