小説❤︎春風に仕事忘るる恋天使 第六話
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「失礼しました、間違えました」
俺は慌てて頭を下げるが、暖かく包み込むような優しいガブリエル部長の声がそれを遮る。
「いいんだよ、別に。まあ、せっかくだから中に入りなよ」
俺は顔を上げる。そこにいるのはまさに天使中の天使、天界で特に人気を集めている存在だ。そのふくよかな胸から織りなすボディライン、母性本能が溢れ出ているかのごとく可愛らしい表情で見る者すべてに優しさと温かさ溢れる愛情を芽生えさせる。どこかの鉄板お胸の誰かさんとは大違いだ。