それは「覇道」ではなかろうか。

皆さん、はじめまして。 ゆーほ。(dolpyuho)といいます。
「蓮ノ空のこと好き好きクラブのみなさん」の一員です。

先日、活動記録第14話『Link!Like!』の後半パートが公開されましたね。

規制派による『ネット禁止令』や『外出禁止令』。
これを打破せんとする彼女たちの行動と連動し、リンクラ内でもイベント『Link to Us! Link with Yours!!』が開始されました。

ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ(Link!Like!ラブライブ!)


彼女たちの実在性だけでなく、「私たちが彼女たちのために何かできることがあるんだ」と感じられるまさに「みんなで叶える物語スクールアイドルプロジェクト」だと思っています。


さて、14話のタイトルは『Link!Like!』。
いわゆる「タイトル回収回」ですね。
14話は「対規制派」と「本選進出問題」の二つを解決していくこととなりますが、今回は「本選進出問題」のお話と私の想いのお話。

何言ってんだこいつ。と晒してもらっても良いですし、コメントで辛辣な意見を書いてくださっても構いません。
けれど、吐露しないことには木曜日を迎えられそうになかったんです。



「ネット禁止令」の話題が沙知から持ち込まれる直前、花帆は梢に対してこんな言葉を投げかけています。

花帆「北陸大会って、その、予選大会と同じように、
3ユニットそれぞれで出るんですよね。」
(中略)
花帆「今から変更して、6人で出る、っていうのは……。
ほら、あたしたちも、たまに6人でイベントに出たりしていますよね?」

©プロジェクトラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ,
 Link!Like!ラブライブ!, 活動記録第14話『Link!Like!』PART1

この時、梢に「ユニットで活動する意義」を理由に諭されてしまいますが、花帆自身はユニットで出場する形では1ユニットしか全国大会に進めないことを懸念していることが示唆されています。

そして、話は進み、花帆がスクールアイドルクラブの面々に対して『テザLink!ライブ』を提案する場面、梢の一言から花帆に天啓が降ります。

梢「私と綴理だけの頃じゃ、きっとここまでたどり着けなかった。
……つながる力ね。」
花帆「はい、繋がる力です!
繋がる力……?」
(中略)
花帆「みんながユニットで出場して!
でも、みんなで北陸大会を通過するための方法!」
花帆「大丈夫です、あたしたちならできます!
みんなが大満足して、誰も悲しい気持ちになんてなりません!
そんな、夢のようなライブが!」
(中略)
花帆「ーー蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ!
Link!Like!メドレー!です!」

©プロジェクトラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ,
 Link!Like!ラブライブ!, 活動記録第14話『Link!Like!』PART8

つまり、ユニットごとに曲を披露するのではなく「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」として出場し、3曲をメドレー形式で披露しようということですね。
ユニットとして頑張ることに変わりはないですが、むしろ自ユニットの結果が2人だけでなく、他の4人にも影響を与えることになり、尺の都合上、short sizeでの披露になるでしょうから、Full sizeよりも短時間で結果を求められることとなります。

いやー、でも6人(2人×3ユニット)で全国大会を狙えるのなら、蓮ノ空のこと好き好きクラブのみなさんが映画館で乱闘騒ぎにならなくて済むなぁ。よかったなぁ。 *地区大会はその場で発表になるのが、シリーズ通例

……と思いたかったのですが、どうしても思ってしまいました。
「それ、地区予選5位6位だったチームの前で言えるの?」と。




前提として私の大会としての「ラブライブ!」観を明示しておきます。
*そうしないと、どこに違和感を感じたのか誤った伝わり方をしてしまうかもしれませんからね。

「ラブライブ!」は元来、本人もしくは協力者によって作詞作曲(おそらく衣装なども)内製化できる学校のみが出場可能になるという出場ハードルが相当高く、

花陽「大変です。ラブライブの予選で発表できる曲は今までに未発表のものに限られるそうです。」
(中略)
「参加希望チームが予想以上に多く、中にはプロのアイドルのコピーをしている人たちもエントリーを希望してきたらしくて」
希「この段階でふるいにかけようってわけやね。」

©2013 プロジェクトラブライブ!,
ラブライブ!2期,#2 優勝を目指して 

出場できたとしても資金力のあるUTXやメンバーの増減のなかった神津女子ですら、連覇を成し遂げられないほど実力が拮抗しており、なにより少女たちの「想い」が結果に反映される大会だと思っています。

悠奈「知ってる?ラブライブの歴史上、連覇を成し遂げた学校は一つもない。」

©2022 プロジェクトラブライブ!スーパースター!!,
ラブライブ!スーパースター!! 2期,#3 優勝候補 

千歌「私も全力で勝ちたい! 勝って、輝きを見つけてみせる!」

©2017 プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!,
ラブライブ!サンシャイン!!2期,#12 光の海

そういう大会の北陸予選で蓮ノ空女学院は3枠勝ち取ったわけです。
実力で勝ち取った以上、その枠をどう使おうが本人たちの勝手だろうという意見もあると思います。しかし、それは「覇道」ではなかろうか。


蓮ノ空女学院は昨年、北陸大会を突破し、全国大会への切符を手にしていますが、これを辞退しています。

慈「……全国大会の出場辞退と、
これ以上関わらないようにしようっていう、不干渉条約」
梢「北陸大会を突破したその後、3人で決めたこと。
文面を慈が作って、私たちがみんなでサインをした。
去年は、そうすることがいちばんいいと、信じていた。」

©プロジェクトラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ, 
Link!Like!ラブライブ!, 活動記録第12話『期待はおもい!』幕間

私たちは「活動記録」というある種のメタ視点で内情を知ることができていますが、そんなこと知ったことではない他校のスクールアイドルやラブライブ!ファン、ラブライブ!運営からすると「実力はあるが、2年連続面倒ごとを起こしている学校」と映っていても仕方ないかもしれません。


「覇道」を突き進むのであれば、求められるのは「勝利」ではなく、「圧倒的勝利」です。批判も何も全て実力でねじ伏せる。そんな「圧倒的勝利」が必要です。

ですが、それは花帆の思い描いた「花咲く姿」なのでしょうか?

私は蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの実在性を感じて、彼女たちが今この瞬間も金沢でもがいていると思っています。優勝できないまま、卒業するセンパイが居るかもしれない。悔し涙を流す同級生が居るかもしれない。けれど、彼女たちには「王道」を歩んでほしい。

学友や地域の方々、蓮ノ空のこと好き好きクラブのみなさんだけでなく、他校からも応援されるスクールアイドルであってほしい。そう切に願っています。

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