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水泳練習中における自由時間の実施について

文部科学省が定める『学校体育実技指導~水泳指導の手引き~』では、「水泳系で求められる身体能力を身に付けること、また、水中での安全に関する知的な発達を促すこと、さらに、水の事故を未然に防ぐ論理的な思考力を育むこと」と記されています。
2023年4月、富山市スイミングスクールにおいて、参加していた5歳児がプールの中で沈んだ状態で見つかり死亡した事故は、水泳本来の目的である水泳練習、遊泳中において自分の身を守る指導の中、起きた事故として受け止め、練習最後に行っていた自由時間を事故直後から今日まで中止しておりました。

当チームでは、改めて自由時間の必要性、実施する場合のルールを確認し、2023年6月より自由時間は自由に遊ぶ時間ではなく、自由に練習する時間と位置づけ、監視態勢を徹底の上、再開いたします。

■自由時間の意義・目的
・練習時間と息抜きの時間とのメリハリをつける。
・友人、指導員とのコミュニケーションの活性を図る。
・水泳をより楽しく、より効果的に学ぶ。

■自由練習時間のルール
・幼児・児童クラス(火曜日・木曜日・金曜日コース)において、初級クラスは原則自由時間を設けない。
中級・上級クラスは練習終了後、自由に練習できる時間を3分程度を目安に実施してもよい。但し、毎週(毎回)実施せず、月始め、月終わりに実施するなど、自由時間の設定を常軌化しない
・小人数クラス(火曜日・木曜日コース)において、ジャンプ呼吸・けのびバタ足を練習している一番下のクラスは実施しない。指導員と一緒に過ごす。
けのびバタ足7M以上を泳げるクラスの子供たちは、幼児・児童クラスの中級・上級クラスと同様とする。
・飛び込み、水のかけっこ、沈ませる、など、危険と思われる行為は禁止する
・指定された場所で実施する。
・ビート板等水泳遊具の使用は禁止する。

■指導・監視態勢
・プールサイドに上がり、自由時間を過ごしている子供たちの監視を行う。
・自由時間中に限らず、練習中も人数確認を常に行う。
・危険と思われる行為を見かけたら、注意する。
・練習しているクラスの妨げとならないよう、子供たちの泳力に配慮し、場所を特定する。

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