VALE_菊池萌水20181225

天才

“努力の天才” #菊池萌水 選手をここで紹介。

私が初めて会ったその日。3,000mで日本記録を樹立した。

そのレース直後に伴野清貴コーチからタイムを告げられ、右こぶしを右胸にあげてガッツポーズ。

私はそれが何の意味かわからなかった。

数分後に場内アナウンス。「日本記録が出た模様です。」

後続集団を周回遅れにしてのぶっちぎりのレース。

パーフェクトなラップ。まるで精密機械そのもの。

一周111.1mのリンクをコンマ3秒違わず27周。

“努力の天才”たる所以。

私が二回目に会ったその日。

みちのく八戸国体。アウトのインターハイからの転戦と腰の痛みにも関わらず軽々と2種目制覇。

“その天才の名”を欲しいままに、早大へ進学。柏原監督監督に師事。

水と空気がこれ以上ないほど澄み渡る八ヶ岳山麓から東京へ。

最初は新天地の生活に慣れなかったのであろうか。

1,2年は我慢の期間であった。きっと次に花を咲かせる準備期間。アマリリスは何も咲かない寒い日に下へ下へと根を伸ばす。

#ソチOlimpic  シーズンにきっちっとアマリリスの茎を伸ばしてきた。

スタート時にほかの選手と接触して、ブレードを割るといったアクシデントにも見舞われた五輪選考レース。

深くまで伸ばした根はそんな状況にも負けない。

雨にも負けず。

しっかりと自分の手のひらでソチ行のチケットをつかみ取る。

#オリンピアン としてその次のシーズンから再始動。

慢心が見られる。

2016年 新潟開催の距離別1,500m。同僚の黒川選手と接触後。レースを途中で投げる。

2017年 野辺山開催の距離別1,000m。下位レベル選手に後れを取り、同じように投げる。

話がそれるが。#長島圭一郎 氏はよくレースを途中で放り投げた。金メダル2個の #髙木菜那  選手も今シーズンのドメスティック大会でその行動をとった。ゴールドホルダーのプライドがそうさせるのであろう。ふがいないレースをしたくない、見せたくない。でも、途中からながしてしまった方がもっとふがいない。ダメな時こそ諦めないで前を向かなかったら己のイノベーションはない。 後者が #Beijing Olimpic に出場できなかったとしても私は何も惜しまない。

前者は橋本聖子日本スケート連盟会長にその行為を叱られていた。

ソチシーズンでいったん現役を引退。長野県岡谷市を拠点にスケートスクールを立ち上げた。

‘I shall return!’マッカーサー元帥やターミネータのように #ピョンチャン  を目指して現役復帰した。

死力を尽くしたあと選手生活を終りにした。

橋本氏からの強いエールがあり、その長島氏が今シーズンからショートのナショナルチームヘッドコーチに就任。

熱い男が帰ってきた!菊池選手らのH.Cというわけだ。

再び。

‘I shall return!’

菊池選手も戻ってきた。フェニックスのように。不死鳥は必ず戻ってくるから不死鳥なのだ。

現役引退さえも考えたという、、、どれだけ辛かったであろう?私の想像では及ばない。

今季から全てを変えてやり直している。

練習拠点を東京から野辺山へ。スポンサーを変更。オリンピアン4人が生まれ育った南相木村での生活。

「気」「心」「体」の充足。

「技術面」では、今シーズンからナショナルチーム専任コーチとなった伴野清貴氏に師事。

あしかけ15年以上みてもらってきた恩師と二人三脚で“天才”をアップグレード中。

ほかの誰よりも悔しさをバネに #Beijing  をはっきりと見据える。

まずは、2019年1月12日・13日の #全日本選手権 で二年ぶりの女王奪還を目指す。

姉。#菊池悠希 選手がANAの40人の大応援団。

妹。#菊池純礼 選手がTOYOTAの60人の大応援団の声援と拍手を受けるなか。

誰よりも‘できる’

誰よりも‘速い’

誰よりも私が‘女王’であることを証してほしい。

女王とは勇者である。

「勇者ひとり立つとき最も強し。天と地のあいだに我ひとりあると思うべし。」

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