見出し画像

運動って体にいいって言われるけど、具体的にどう影響するの?ってお話。


普段から「運動は体にいいんだ!」って話はよく聞くと思うんですけど、なかなか実行に移せないよって人が多いと思います。むしろほとんどの人はできていないのではないでしょうか。じゃあ、どうやったらみんな運動することについて積極的に考えてくれるのかと考えた結果、恐怖を煽りつつも、運動することで人生良くなるよ!って言えば2つ得した気分になるんじゃないかと思ったのでこの筋で話を進めていきたいと思います。

**○運動と健康 **

「運動は健康にいいですよ!」って話はみんな1度はどこかで耳にしたことがあると思います。実際、様々な研究により、日常的な運動量の向上は、循環器疾患、ガンなどの生活習慣病の予防·改善に繋がることがわかっています。

しかし、定期的な運動習慣(1回30分以上の運動を週に2回以上行い、それを一年以上継続すること)を持つ日本人は男性で35.1%、女性で27.4%と比較的少ないのです。(2017.厚生労働省)

また、直近10年間でこの割合の推移に大きな変化は見られず、日本人の多くが運動習慣を持っていないというのが現状であると言えます。

まあここまで聞いて、「んで、それがどんだけヤバいの?」って思った方も多いでしょう。
その疑問に答えていきましょう。

わかりやすく言えば、早死にするかもよってことです。

実は、日本人の死亡に対する危険因子の中で、運動不足は喫煙、高血圧に次いで3番目なのです。

タバコは体に悪いからやめときな、高血圧には気をつけよう、の次に"運動不足は危ないから運動しよう"が来なければいけないということです。

病気等に結びつけるなら、運動不足は循環器疾患の6%、2型糖尿病の7%、乳癌、大腸癌それぞれ10%に寄与していると推計されています。

つまり、『あなたの寿命』には「運動」が重要な影響を及ぼすのです。

これを見て、少しはヤバいなって思いませんか?

○運動と性格

次は明るい方向に話を進めていきます。
もし「運動すれば性格が良くなるよ!」って聞いたら驚きませんか?
実は、運動することで性格が良くなるということが最近わかってきているのです。

まず、パーソナリティ特性(わかりやすく言えば性格)を捉える枠組みとして big fiveパーソナリティ特性があります。
これは①神経症傾向②開放性③外交性④協調性⑤勤勉性の5つの要素で構成されています。
そして近年では、このbig fiveが人間の健康や寿命に対して予測力を持つことが明らかになっているのです。

このbig fiveを用いて、20代から60代の日本人4313人を対象として運動量との関連を調査した論文によると5つの要素について次のような関係性が分かりました。(実験方法などについては略)

◎神経症傾向:-0.12
◎外向性:+0.18
◎開放性:+0.14
◎協調性:+0.06
◎勤勉性:+0.13

これによると、神経症傾向(非現実的な思考を行いがちで,感情のコントロールができず,情緒不安定な傾向)が減り、外交性(刺激を求め活動性が高く, エネルギッシュな傾向)、開放性(知的好奇心 や想像力,新しいものへの親和性が高い傾向)、勤勉性(熱意があり,計画的で真面目に課題に取り組む傾向)が正の相関を示しました。

つまり、運動習慣のある人たちは明るい性格で、感情のコントロールが上手くできるという特徴があったのです。

運動を継続するのは根気のいることであり、難しいことではあるけれど、病期のリスクを下げるだけでなく性格も明るくなるということが分かれば運動するモチベーションも上がるでしょう。

以上、良いことずくめの運動に少し時間を割いてみませんか?というお話でした。

参考論文: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhpr/31/2/31_180627106/_pdf/-char/ja



サポートありがとうございます! サポートの前にぜひSNSでのシェアをおねがいします! 皆様からのご厚意に感謝します。 頂いたものはすべて機材等の購入に役立てていきます!