はじめに

noteって昔のテキストサイトみたいなものやブログとどう違うのか、よくわからない。

思いのたけや身の上話、日記、記録、あらゆる意味で「ノート」として機能しますよ、ということなのかなと思う。
使い方はそれぞれってことだけど、間口が広い分、表現できることは多いかわりに、他の人にも意図が伝わりやすいものにするのはなまなかなことではないだろう。

私はテキストサイト全盛期、学生生活を謳歌し、インターネットという最強のツールを入手したばかりで、気持ちが前のめり気味にネットの海に浸かっていった人間だが、同時にインターネットの世界を怖れてもいたため、長らく発信は自分の身内、もしくはこっそり匿名で行うに留まっていた。

自分の内面や、個人的な体験を、公にさらけ出すのは怖い。ただ、それこそが表現なのだという気もするし、客観的な視点で見てみるというのも大切だと思う。
もちろん、自分の体験はどうしたって主観からしか見られないものではあるのだけど、想像することもできるだろう。


さて。先日、前の仕事の同僚で、エッセイマンガを描いているエツさんという友人とLINEで話をしていたとき、「どりさんの体験は面白いから、エッセイにしてみたら?」と提案を受けた。

自分の体験が面白いのは、お酒を飲んでるときに「そういえばさぁ、こんなことがあったよ」と話すときだけだと思っていたので、エッセイにしてみたら、という提案は目からウロコだった。

「その気になれば漫画にもできるよ。」エツさんは言った。
「マジすか、私の人生の一部が漫画になるんすか。めっちゃ面白そう。」

そこで、書き起こしてみようとしてからふと気づいた。「私って、これまでどんな話をしてきたっけ?」

書いてみようというタイミングでやっと、何の話をもって、面白いと言ってもらえてたのかわからないということに気づいた。

そこで、自分の体験や記憶を思いつくままに残すためこのノートに書き記していくことにした。
元カレの話や友人の話や家族の話や劇団の話なんかが出てくるかもしれないし、そうじゃないかもしれない。

知人や家族との関係が悪くならないかどうかどうかだけが心配だけど、誰のことかってのを伏せながらでも、書けることから書いていこうと思う。

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