カルト村に行く夢

友人ABCと観光で村に行く。カルト村ということは知らず、安値で泊まれるホテルがある山奥の村、といつ認識だった。
村には昭和時代を彷彿とさせるような大きな立て看板がいくつかあった。ポップだがどこか不気味なように感じる。
ホテルで、私たち4人は同じ部屋。ホテルと言うよりも寮という感じ。2段ベッドがふたつ並んでいて、期待していたのとはだいぶ違うが、安いことに変わりはないし、と納得する。
同じように遊びに来ている男4人グループと仲良くなった。
その夜、村の集会とやらに呼ばれた。畳の座敷に、村の住人と私たち4人と男グループ4人が座る。私たち外部の人間は遠慮して押し入れのそばの端っこにいた。
集会が始まる。立て看板の意味を説明され(覚えてないけど)、恐ろしさに驚き怯えた。
押し入れの中からひっきりなしにガタガタという音がする。何かが暴れてるようだと村の人に尋ねると、「鬼をしまっている」と答えられた。鬼かあ…。
どうやら一定の手順を守って何かをする、もしくは村で行われる神事を邪魔すると鬼になってしまうらしい。気をつけようと8人で笑って、その日は寝た。

次の日も明るい間は散策させてもらった。立て看板や、小さな掲示板、どれもが恐ろしい内容を秘めており、怖いなあと思った。知らない人は普通のものに見えるけど、知っている人から見るととても恐ろしい内容、みたいな。昨夜の集会で教えてもらったので私たちは知っている。
夜になって、また集会に呼ばれた。村の人のご厚意(?)で、民族衣装だと言うスカートを着せられる。表は黒の無地、裏はストライプだった。
集会は、昨日と打って変わって激しい踊りと説法、ヨガのようなものを組み合わせた物で私たちは目を白黒させながら参加した。

周回の途中、踊っている1人のスカートの中を友人Aが覗き込んでしまった。瞬間、Aの髪が急激に伸び、おぞましい声を上げながらスカートを履いた村の人を1人押し倒し、スカートの中に頭を突っ込んで食べてしまった。ああこれが鬼なのだなと納得し、怯えた。友人が鬼になってしまった。どうすればいいのだ。狼狽えているのは外部から来た人間である私たちのみで、村人たちは何も動じず、村長の説法を聞きながらヨガをしている。
鬼になってしまったAに下半身を食われた村人の娘は私の隣だった。村人の娘は、何故か必死に私のスカートをめくろうとしている。何故かは分からないが、無視するのが良い気がして必死に無視した。しばらくして、見知らぬ男性たちがAと食われた人を連れて行ってしまった。

私たち3人は部屋に帰り、怯えている。大事な友人が変なことになってしまった。あの子は戻ってくるの? 私たちは帰れるの? と恐怖の共有をしていると、同じく旅行に来ていた男の人4人が部屋をノックして入ってきた。
どうするよ、やばいね、と顔を付き合わせて話し合う。外部からの人間は私たち7人だけなので、信頼できるのはここにいる人だけという共通認識ができた。7人も仲間がいるということに私たちは少し安心して笑いあうと、扉が乱暴にノックされた。
「鬼が増えてしまってこの村では抑えきれない。みんなで他の村に逃げるから着いてきなさい」
こんな夜中に!?死亡フラグやんけ…と思った。鬼は私たちの友人もまとめておいていくらしい。無茶苦茶になってしまったなあただ旅行に来ただけなのに、と思った。

私はまあ仕方ないから村人に従うかあ、と思っていたが、友人二人は鬼になってしまった友人Aも連れていきたいらしい。私もそれはそうだなと思い、Aが閉じ込められているという奥座敷に向かうと、見る影もなく荒々しく乱れたAがいた。長い髪を振り乱し、目は爛々と光り、爪や歯は尖っている。一目見てああもうAはダメなのかあと思うような状態だった。しかし、BとCは諦められないらしく、無理やり連れていこうとする。

というところで目が覚めました。嫌な夢〜。

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