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 お人形箱(中編まとめ)

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作者であるどーる自身がお気に入りの作品たちを厳選してマガジンに突っ込んでみました! ハズレは......ないって言いたい......! ※「泡沫のような奇跡を」「ヒロイン」「いつ…
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#妄ツイ

「あのね 」

「あのね 」

「あのね。」

そこまで。

そこまでしか、出せなかった。

私はずっと、自分の気持ちを言葉にして伝えることが苦手で。

喉元まで出かけた言葉を、飲み込んだ。

「アルノ、東京かぁ」
「うん……」

「俺も、こっちから応援してるから」
「ありがと……」

「アルノ、なんか……暗い?」

顔を覗き込まれて、夕焼けで染まった頬がばれそうになる。

私は慌てて、マフラーに顔を隠した。

「ううん、大丈夫

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背後霊になった彼女『の』願いを叶えるお話

背後霊になった彼女『の』願いを叶えるお話

空に浮かぶ真っ白な月。

ぼんやりと足元を照らす街灯。

「ねえねえ。今日、すっごい楽しかったね」
「ん~」

「楽しくなかったの?」
「楽しかったよ」

豪華絢爛な花火を見た後って言うのは大体こんな感じ。

どこか哀愁が漂うような、余韻に浸ってるような。

花火のこと以外は何も頭に入ってこないような。

もう一時間も前に終わってるって言うのに、まだ火薬の匂いが鼻孔に残ってる。

「○○と、来年も

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世話焼きな幼馴染は(時々?)ポンコツ

世話焼きな幼馴染は(時々?)ポンコツ

「ふわぁ……」

退屈な授業も後五分。

ここさえ乗り切れば、昼ご飯。

昨日は焼きそばパンだったから、今日はコロッケパンにでもしようか。

さっき自販機でオレンジジュースを買ったときに見た財布の中身を思い返す。

金欠気味だから、パン一個で済まさねば。

なんてことを考えていると、解放のチャイムが鳴り響く。

「今日はここまで。ちゃんと復習やって……って、おい!」

チャイムがなるなり、数人の生

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完璧美少女と言われる僕の彼女は、二人きりになるとそんな片鱗全く見せなくなっちゃいます

完璧美少女と言われる僕の彼女は、二人きりになるとそんな片鱗全く見せなくなっちゃいます

「あの……和、さん?」

時刻は19時を回り、カーテンに遮られていない窓からは夜空が顔をのぞかせる。

「ん……」
「その、そろそろ離してほしいんですけど」

僕の彼女井上和は、床に座ってスマホの漫画アプリを開く僕の背中に顔をうずめ、体に腕をきつく回したまま返事をする。

「えと……そろそろお腹空いたなって……」
「ん……!」

「はぁ……」

今日はうちの親が帰ってこないとはいえ、ずっとこのまま

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