2024年2月の記事一覧
どうやら、義理の姉が嫉妬をしてしまったみたいです
眠い……
古典の授業って、どうしてこうも眠くなるのだろうか。
「ふぁ……」
「○○欠伸するなー。ここ読んでみろ」
「はい!」
何にも聞いてなかった。
何ページ読めって言われてるんかもわからない。
「○○くん」
井上が後ろからペンで俺の背中をつつく。
「ここだよ」
教科書の文章を指してくれている。
「えー……」
井上の助け舟のおかげで何とかその場をしのぎ切る。
「よし。次から
義理の弟は落ち込んでいるとき、意外と子供っぽいみたいです
一月下旬。
大会まで残り少なくなってきて、体育館にも異様な緊張感が走る。
それもそのはず、勝てば全国大会。
インターハイでは無いけれど、やっぱり『全国大会』という響きには誰しもが憧れる。
「もっと詰めろ!」
「こっち空いてるだろ!」
「カウンター走れよ!」
ただの部活の中の紅白戦でも、語気の強い言葉が飛び交う。
「俺に出せ!」
かくいう俺も、その雰囲気に充てられてか言葉が強くなっ
義理の姉からバレンタインを貰えないなんてことないですよね!?
クラス中の男子がそわそわとしだして、その季節の到来を知る。
世はバレンタインの季節。
男子にとって、この季節は天国と地獄に二分される。
彼女や仲のいい異性が居るもの。
もしくは、そう言うのをしてくれそうなマネージャーのいる部活に所属しているものは天国。
一切女子かかわりなんてありませんっていう者たちは地獄。
しかし、そんなこと関係なく全員がそわそわとして、その日の直前は男子全員がワンチ