2023年11月の記事一覧
義理の姉が空を見上げる横顔は、夜空に輝く花火よりも綺麗でした
「あつい~……」
夏休みに入った。
学校はおろか、外に足を運ぶことすら少なくなって、私は絶賛運動不足。
おつかいに行くのすら命懸けだ。
「あつ~い……」
八月のお昼の空気は吸い込むたびに肺が焼けていくような錯覚をし、滴る汗は命のタイムリミットのようにも思える。
「暑い暑い言うなよ。余計に暑くなる」
毎日のように練習に行ってる○○ですらこの夏の暑さというのはうっとおしいらしく、さっきか
義理の姉と一緒に回る学園祭は、ドキドキの連続かもです
夏休みも明けて一か月が経って。
木々は徐々に色づくのと同時に、放課後の校内も色めきだったような騒がしさが出てくる。
廊下でアルノと話していても、周囲が浮足立っているんだろうというのがありありとわかる。
「やっぱ、去年もそうだったけどみんなそわそわしてるよね」
「まあ、学園祭だからな」
みんなが色めきだっている理由なんてのは単純明快で、学校行事の中でも一、二を争う行事。
それに、俺たち二年