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ドドドでルルルな物語

年度末は多忙を極める。ドルジは仕事で部署異動になったこともあり、てんやわんやの毎日だ。お陰でこのコラムの更新頻度も大きく落ちている。こんな環境の変化をキッカケに、自分の時間の使い方は急激に変わってゆく。よく会う友達と疎遠になったり、趣味だったゲームをやらなくなったり、そして気がつくと「そんな時期もあったな」と懐かしむことになるのだ。ドルジは小学生の頃、コロコロコミックで連載している星のカービィの漫画が大好きだった。単行本を買い揃えて、何度も読み直し、親に頼んでサイン会に参加した記憶もある。しかし、中学生になり新しい友達と遊ぶようになると、ぱったりと興味を失ってしまった。結果、その漫画がどんな結末を迎えたか知ることもなくこの歳になってしまった。最終回が気になり漫画について検索してみた。すると、作品後期は作者のモチベーションが下り、批判がある中でグダグダの最終回となったそうだ。作者は自身のことを最低な人間と後のインタビーで答えている。でも、当時のドルジにとっては名作でそんな事は関係ない。親に隠れて寝たふりをし、布団の中で懐中電灯を照らして読んだ思い出は消えない。スキャンダルで消える芸能人、晩年活躍できないスポーツ選手、それぞれが抱える問題はあるが全盛期の活躍を評価できない社会はもどかしい。ドルジは手放しで彼らを称賛したい。だから、窓際部署に異動しても、妻から批判されたくない。過去の小さな栄光にすがり、自己防衛の主張を繰り返すドルジなのでした。

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