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推しの子

いい歳をして、今流行りの推しの子なるアニメをNetflixで観た。題名や主題歌だけで、主人公の天才的なアイドルがトップに登り詰めるまでのシンデレラストーリーを描く王道アニメだとドルジは思っていた。しかし、実際は全く違い、天才的なアイドルの謎に迫る為、芸能界に踏み込んでいく主人公を描く物語だった。表向きには華やかな芸能界だが、その裏側には大人の打算が渦巻いていてアイドル達は権力者に消費されていく。そんな中で、もがき苦しみ輝く彼女達の姿は美しくてカッコよかった。そして、この構図は芸能界に限った話では無い。どの業界も先人や権力を持った人が仕切っていて、成り上がるにはそのルールの中で結果を残さなければいけないのだ。お相撲がめっぽう強い力士も、品格という曖昧な決まりにより批判を浴びて引退に追い込まれるし、公務員だって政治家のよく分からない政策に、疑問を持ちながら市民からのクレームを受けなければならない。ドルジも先日、社長の思いつきの命令でドローンを買うことになった。正直自分の仕事にドローンなんて全く使い道が無いと思う。社員もみんな同じように思っているが、社長に意見はできないので購入した自分に矛先が向いて、言いたいことを言いまくってくる。Mのドルジとしては、こんな形でご褒美が貰えるとは全く思っていなかった。ちなみにドローンは試運転中に植栽へぶつけて、初っ端から壊してしまった。また何か言われるんだろうな。ゾクゾクして悦に浸るドルジなのでした。

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