生
ドルジはセブンイレブンをよく利用する。年間でいくら使っているのか計算するのも怖いが、きっと50万円はくだらないと思う。セブンの商品のクオリティはコンビニと思えない程高い。もちろんその分値段も張るのだが、ついつい足を運んでしまうのだ。そんなセブンには「乾燥させた生ハム」という神おつまみがある。小さなサイコロ状の生ハムなのだが、噛めば噛むほど味が出てきてお酒のお供にぴったりだ。ドルジはポリッピーと乾燥生ハムをミックスして、ちびちび食べるのがたまらなく好きなのである。ただ、どうしても不可解なのが、その名称だ。生ハムを乾燥してるのであれば、それはもはや"乾燥ハム"で"生ハム"の要素はないのではないか。干物を乾燥した生魚とは言わないし、矛盾してる気がする。そこで早速Google先生に生ハムの定義について教えを乞いてみた。すると、生ハムは塩漬けにして乾燥した肉のことを言うらしい。つまり生ハムには既に乾燥の要素は取り入れられている。にも関わらず、その上でまた乾燥を足している、頭痛が痛い、頭の悪いバカな商品だったのだ。そうなると今度は逆に生の要素なんて元から無かったことになる。では何で生なんて言葉をつけたのだろうか?それは生ハム業者の営業戦略にあるとドルジは睨んでいる。人は生というワードに弱い性質を持っている。生ビール、生チョコ、生キャラメル等々、生には人を惹きつける淫靡な魅力がある。なぜか分からないけど、とても興奮する。そんな人の性質を利用して、ただの乾燥ハムを生ハム業者は大人気商品に押し上げたのだ。ドルジは常日頃から人気者になりたいと思っている。意外なところに近道があったのかもしれない。明日から改名を考える生ドルジちゃんなのでした。
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