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F1オタクが2024 SUPER GT Rd.3 SUZUKAを観に行ったら、推しが増えた話

モータースポーツといえばF1だけ(2019〜2020年のみインディと耐久もちょっと)を観ていた私にとって、国内レースは本当に未知の世界だった。
今回、どういう経緯だったかはすっかり忘れてしまったが、縁あってSUPER GT観戦のお誘いをいただいた。
あ、ちなみにチケットは私が同行者の分も発売開始直後に押さえました。

まさかこんなことになるとは思ってなかった。

レース現地の空気感が好きだし、レース観戦そのものが好きだし、それを体感できただけでも十分楽しかったー!と言える週末だったんですが。

THE DININGパティシエさん特製のゼリーと
ノンアルコールビール


土曜日の予選Q1、明らかに様子のおかしい(褒めてる)速いのが1台いるな、と思った。そう見えてた時点でもう何かの思し召しで、沼に片足突っ込んでたのかもしれない。

37号車…笹原右京選手って名前は知ってるなぁ…でも名前以外のことは全然知らない。なんなら、一緒のチームにジュリアーノがいるじゃないの、大きくなったねぇ、とか思ってた。
そんな37号車がPPを獲り、しかもこのペアでは初めてのPPだと言うことも当然ピエールさんの実況で知った。
へぇおもしろいじゃない、初めてPP獲ったと言うにしてはずいぶん速かったけどなぁ、と決勝での37号車をすでに楽しみにしていた。

なお、日曜日の朝にご祝儀としてデロイトのくまちゃんを買いました。レース現場のくまちゃんには目が無いんです私。可愛い。


迎えた決勝。

スタートドライバーが笹原選手だと気づいたのはまさかのスタート後。
昨日めっちゃ速かった人やん、決勝のペースはどんなもんかな、と思って見てたら、まあ速い。第1スティントは危なげなく、アンダーカットも阻止し、トップを快走していた。


第2スティント。

みるみるうちに14号車に迫られている。
え、どうしたどうした?さっきまでのペースは?
せっかくPP獲ったのに、これでは抜かれてしまうぞ…?

グランドスタンドにいた自分の目の前を、37号車と14号車がデットヒートを繰り広げながら通過していく度に

「右京さーーーん!!!逃げてーーー!!!」

相当な声で叫んでいた、もはや記憶が定かではないんだけど。というのも、決勝の後声が出しづらかったのでたぶん叫んでいたんだと思う。
周回毎に差を詰められたり、差が開いたり。37号車が先にシケインを抜けてくるたびに、私は思っていた。

笹原右京。この人たぶん、めちゃくちゃ上手い。

どこのダイジェスト見ても、この小一時間続いた第2スティントのディフェンスがほんの数秒しか映ってないのが解せないんだけど…ポジション変化がなけりゃダイジェストでは全カットになるわな。
こういうところが現地観戦の特権かもしれない。


そうして笹原選手からジュリアーノに交代した第3スティント。
14号車のペナルティで、37号車が再びトップに返り咲く。しかし14号車はやはり速い。

「ジュリアーノーー!!逃げてーーー!!!」

…なんかデジャヴ。
14号車の追い上げに合わせて、ジュリアーノはちゃんとペースを上げていた。

スタートから3時間経過。もう何にも変なことをせず、どこにもぶつけず、ただジュリアーノが無事にチェッカーを受けに帰ってくることだけを祈った。


デロイトのマシンが最終コーナーを立ち上がり

コーススタッフさんの華麗なフラッグ捌きとともに

37号車が、目の前でチェッカーを受けていった。


「よっしゃーーーーー!!!!!」

その瞬間、私は思わず両拳を突き上げていた。
…あれ、私いつの間に37号車をそんなに全力で応援してたんだ?


パルクフェルメでのインタビューも印象的だった。

1つ目は、マイクを向けられた笹原選手の声が詰まった瞬間。
それまでの経歴を何も知らない私でもさすがにわかる、大の大人が声を詰まらせるほど、込み上げてくる想いとはどれほどのものがあったのだろうと。

そして2つ目は

『第2スティントはトラブルを抱えてたんですけど…』

…は?????
その第2スティント、あなた鬼のようにブロックしてましたが???トラブルあったの?????

OMG。こいつマジクレイジーだ。(褒めてる)


笹原右京。
調べれば調べるほど、応援したくなる要素しか出てこない。
声も口調も表情も穏やかで真面目そうな青年の、その口から出てくる言葉や実際の走りのアグレッシブさ、そのギャップ。

彼が走る姿をもっと見ていたい。
彼が夢を叶えていく姿を見てみたい。

国内レースをマジでまったく見たことがなかった私に、たった数日でそう思わせてくる魅力があると感じています。

まだまだわからないことも多い新参者ですが、これからの笹原選手の活躍を応援していきたいと思います!


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